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中国ファッションの軌跡をたどる「シルクの記憶——中国ファッション30年の歩み展」

ひと時代前の“Made in China”の消極的なイメージだけで中国から発信されるファッションを語ることはもうできない。

Tatsuya Yamaguchi

2018年3月に発表したファッションウィーク活況指数リポート(2017)で中国経済情報社は、パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドン、東京に次いで、“世界の活発なファッションウィーク”として、今年で16年目を迎えた上海ファッションウィークと、1997年から開催されているチャイナ・ファッションウィーク(北京)をリストアップした。このランキングの行方も気になるところだが、ビジネス面だけでなく、クリエーションの面でも、急成長する中国のファッションウィークの存在感を世界に示す結果のひとつだといえるだろう。日本国内のデザイナーからは中国、とくに海外留学組を中心とした中国人若手デザイナーが躍進する上海でのコレクション発表を目論むリアルな声が聞こえてくる。ひと時代前の“Made in China”の消極的なイメージだけで中国から発信されるファッションを語ることはもうできないのだ。

6月6日(水)から中国文化センターで開催される「シルクの記憶——中国ファッション30年の歩み展」は、パリ・オートクチュールをはじめ、チャイナ・ファッションウィークなどに参加経験がある12名の中国人デザイナーの作品を通して、この30年間の中国ファッション界の軌跡を辿ろうという展覧会だ。

主に展示されるのは、剪紙(中国の切り紙工芸)や刺繍細工、手織り、染物の技術といった伝統的な民間芸術の技法をモダンなファッションと融合させた作品の数々。ローカルに根ざしている技術的資産やその歴史に改めて目を向けようとする動きは興味深いし、中国において永い歴史をもつシルクという素材を再考する試みでもある。

また、展覧会のオープニング・イベントとして初日6月6日(水)にはファッションショーが開催される。事前予約することで誰でも参加できる。

シルクの記憶——中国ファッション30年の歩み展
会場:中国文化センター
期間:2018年6月6日(水)~6月15日(金)*土日休み
時間:10:30~17:30 *初日15:00〜、最終日:13:00まで *入場無料
参加デザイナー:曾凤飞(Zeng Fengfei)、潘怡良(Pan Yiliang)、王笑石(Wang Xiaoshi)、刘薇(Liu Wei)、Grace Chen、劳伦斯许(Lawrence Xu)、祁刚(Yan Gang)、张翰之(Zhang Hanzhi)、熊英(Xiong Ying)、陈闻(Chen Wen)、李薇(Li Wei)、蔡中涵(Cai Zhonghan)

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