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グレタ・ガーウィグが語る、10代をサバイブする10のヒント

ぎこちない女の子のロールモデル、グレタ・ガーウィグがユース達に生き方を指南!

by Francesca Dunn; translated by Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.
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26 October 2017, 6:16am

2013年に公開された映画『フランシス・ハ』で、世界中のぎこちない人間の心を鷲掴みにしたグレタ・ガーウィグが、恋人であり映画監督でもあるノア・バームバックと再びタッグを組み、『ミストレス・アメリカ』を作り上げた。ローラ・カーク扮する主人公トレーシーは大学進学のためにニューヨークに引っ越す。そこで義理の姉となる予定のブルックと仲良しに。グレタ演じるブルックは、めくるめくニューヨーク・ライフをトレーシーに見せてまわる。それぞれの夢を叶えようと奮闘するふたり——奇妙なコンビのふたりだが、観ているとどうしようもなくふたりに感情移入してしまう。ロンドンを訪れていたグレタに、彼女の専門分野である「思春期」についてアドバイスを頂戴しようと接触を試みたi-D——ホテルの部屋に迎え入れてくれた彼女は、握手をしようと右手を差し出した私に、左手で応えようとした(右手には、発砲水が入ったグラスを持っていた)。さすがだ。そんな彼女からのアドバイスを心して読んでほしい……。

「『フランシス・ハ』のフランシスと『ミストレス・アメリカ』のトレーシーというキャラクターを脚本に移していくうえで、思春期の記憶を辿ったの。あの頃のぎこちなさを、ひとりの人物に詰め込むなんてできない。だってあのぎこちなさは今も変わらず、そしてこれからもわたしの人生につきまとうものだから。自分自身になれるときなんて一瞬もない。生きていれば、度々それまでは気づかなかった自分の一部が、浮き彫りになる瞬間がある。それと向かい合うと、自分のことが少しわかるようになる。自分を知っていくことで、自分の内面と外面が近づいて、本当の自分と現実世界に生きている自分がそれほどチグハグに感じなくなると思う。18歳のころの自分に言ってあげられたらと思うことは……」

1. よく寝る
「睡眠はたっぷり取って。寝てもクールじゃなくなるわけじゃないから。しっかり寝ればちゃんと動けるようになる。3時まで起きていて、9時の授業を受けられたら最高なのはわかるけれど、それだと授業中は眠たいに決まってる。それを見た先生はあなたが勉強をなまけてると考える。だから、睡眠を最優先して」

2. あなたは太ってない
「あなたが太っていたことなんてない。ダイエットなんてやめて。そんなの時間の無駄だから。あなたはすでに美しいわ」

3. 髪は自由に
「たかが髪。すぐに伸びるんだから、好きに髪で遊べばいいのよ」

4. タトゥーを入れない
「結局タトゥーは入れなかった。18のときに入れるとしたら、『星の王子さま』の羊の絵を入れる。あの羊をタトゥーで入れてるひともいるはず。でもわたしには絶対に似合わないから、入れなくてよかったと思ってる」

5. 小さい頃の友達と疎遠にならないで
「逆説的な言い方だけど、ある意味わたしのあり方にもっとも深く関係しているのは、小さい頃の自分を知っているひとたちかもしれない。18歳にもなれば、ひとは自我を出すようになる。そのとき自意識がそれほどなかった7歳や8歳の頃の自分を必死で思い出そうとするの。その頃の知り合いなら、当時のあなたがどんなだったか知っているはず」

6. ありがとうの気持ちを言葉に
「手書きの"ありがとう"はいつだってひとの心に届くもの。母はいつもわたしに『ありがとうの気持ちを手紙やカードで書いて伝えなさい』ってしつこく言ってた。だけど当時、プレゼントをもらったばかりのわたしは、面倒でしなかった! でも、感謝の気持ちを言葉で伝えるのはとても良いことだし、受け取った人の心も温まる。それに、世の中もちょっとナイスになるしね」

7. 本当に好きなことをやる VS 好きであるべきと思うことをやる
「自分が本当に好きなものとそうでないものを正直に認めること。若いころのわたしは常に、実際の自分よりもクールで、頭も良くて、"できる"女の子の自分を想像して生きていた。それで、そんな子ならどうするかばかり考えてた。でも想像上の子が何をしようが、実際の私じゃないんだから何の意味もなかったの。『科学に夢中な女の子とかクールよね』ってよく考えてたけれど、本当の私は科学になんて全く興味がなかったんだから! 現実のわたしは、イギリス王朝が復古した17世紀を舞台にした戯曲や、エリザベス女王時代に生まれた詩を勉強したいと思っていた。だけど、そこに足を踏み入れるのがイヤだった。そういうものが好きな女の子に見られたくなかったから。でも、わたしはそういう女の子なんだから、それを否定するのは馬鹿げたことだったの」

8. 知らないことを認める
「18歳の頃は知らないことも、知ったかぶりをしていたような気がする。そうやって、本当は知らないバンドや、読んだことがない本について、誰かが教えてくれるチャンスを自ら放棄してしまっていた。知らないと認めていれば、知っているひとがいい方向に導いてくれたかもしれないのに。見栄を張ることばかりに一生懸命だったなと思う。そんなことをしていたら、ひとはいつまでも成長しない。デタラメを言う技術という、決して誇れないものばかりが磨かれていくの」

9. タバコは吸わないで
「母親みたいだけれど、タバコを吸う習慣はつけないで。死に方として最悪だから。映画ではタバコを吸うキャラクターを演じたりしたけれど、それを見てタバコがかっこいいなんて思うひとがいないのを祈るばかり。喫煙は全くクールじゃないから。だからやめて。喫煙なんて、本当に馬鹿げたことよ。わたしもタバコを吸っていたけど、後悔している。真剣な話よ。やめて。かっこよくないから」

10. 人生は30歳で終わらない
「それについては何も心配しなくていい。18歳から30歳までは、多くのひとが『今しかない。若いうちにすべてをやってしまわなきゃ。夢を叶えなければ』と思いがちだと思う。でも、そう考えることで不安が大きくなって、結局前に進めないということが多く起こるのが現実だと思う。でもね、順当にいけば人生は長いのよ! そして、80歳になれば話は違ってくるかもしれないけれど、それまではずっと若くいられる。本当にそう思う。いま、わたしには50代や60代、なかには70代の友達もいる。真に重要な意味に置いて、彼女たちはとても若い。30歳で最盛期が終わるなんて思っちゃ絶対にダメだから」