Aya Gloomyを捉えたフランチェスカ・アレンの写真集『AYA』が発売

言葉の壁を乗り越え、友情を育んだAya Gloomyと写真家フランチェスカ・アレン。フランチェスカの最新作『AYA』は、そんなふたりの心温まる交流を記録している。

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sep 13 2018, 7:35am

今から2年前。当時25歳だったロンドンの写真家フランチェスカ・アレン(Francesca Allen)は、東京で出会ったミューズに夢中になった。彼女の名前はヤナセアヤ。Aya Gloomyとして音楽活動をする彼女は、フランチェスカの1歳年下で、Big Love Recordsに所属している。ふたりは同じ言語を話せないものの、1ヶ月間生活を共にし、フランチェスカはそのすベてをフィルムに収めた。その結果生まれたのが『AYA』。ふたりの美しい友情と、シャイだがパワフルなAyaの生活を記録した写真集だ。

「私たちが初めてアヤに会ったのは、東京の郊外だった」。この本の紹介文は、一瞬で読者の心をつかむ。「彼女の小さなアパートの上には祖母が住んでいて、時々ベランダからおやつを投げてくれる。アヤの部屋はあらゆるもので埋めつくされ、そこらじゅうに皿や服が積み上がっている」。写真集を制作しながら、ふたりは一緒に出かけ、互いの友人に会い、旅行に出かけ、互いの部屋に泊まり、親友になった。

9月5日、ロンドンのTenderbooksでの『AYA』の発売に先立ち、ふたりが過ごした魔法のような1ヶ月間について、フランチェスカに話を聞いた。

日本に行く前からこのプロジェクトの計画はあったんですか?
東京に行って写真集をつくるつもりでしたが、だからといって、どんな写真を撮るか決まっていたわけではありません。テーマを決めずにたくさん写真を撮ったので、まったく違う本になっていた可能性もあります。スタイルやストーリーの形成において、重要な役割を果たすのは編集なんです。

アヤとの出会いを教えてください。
東京に行って、被写体になってくれる人を探していました。そこで会った歌代ニーナがアヤを紹介してくれたんです。彼女には感謝の気持ちでいっぱいです!

アヤの第一印象を覚えていますか?
初めてアヤに会ったのは豪徳寺でした。都心に近く、招き猫だらけの面白いお寺があるところです。真夏の東京は、信じられないくらい蒸し暑かったです。友達のコジマ(Cosima)と一緒に、駅の階段で紙パックのお酒を飲みながらアヤを待ちました。アヤの第一印象はよく覚えていませんが、お酒を飲んでいたことと、アヤが面白がっていたことは覚えています。

彼女からどんな曲を連想しますか?
ceoの「Come With Me」とYOUNG FATHERSの「Only God Knows」ですね。アヤが空港まで送ってくれたときに車内でかかっていた曲で、フライトを待つあいだも繰り返し聴いていました。この2曲を聴くと幸せになると同時に悲しくもなります。これがノスタルジアなんでしょうね。

いちばんの思い出を教えてください。
アヤとのスタジオ撮影です。友達のおかげで最高のスタジオを使えることになったんです。とても広くて、丸1日走り回りながらドレスアップしたり音楽に合わせて踊ったりしました。車が入るほど広いスタジオに小さな私たち2人だけだったので、はしゃいでしまいました。

言葉の壁にぶつかったときはどうしていましたか?
共通の言語がなければ、違う方法でコミュニケーションをとります。過去の体験を話すよりも、身の回りの視覚的なヒントを使っていました。例えばかわいい犬を見たり、回りのものを指差したり、今食べているものについて話したり。どうしても言葉に詰まったときは翻訳アプリを使うこともありましたが、たいていは違う方法で理解できました。

シリーズのなかでお気に入りの1枚は?
たくさんあります。編集はとても大変でした。撮ったときの思い出からいったん離れ、視覚的な作品として写真を分析しなければいけなかったので。最終日に撮った3枚が特に気に入っています。まずはアヤが青い浴槽に入っている写真、バス停に向かって歩いている写真、そしてバス停で撮った写真です。最終日だったので焦りもあったかもしれませんが、原点に立ち返ることができたと思います。

『AYA』(Libraryman出版)は9月4日発売。


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This article originally appeared on i-D UK.