愛犬のアインシュタイン。とにかく家にいることでアインシュタインと楽しく過ごせて、癒されています(imma)

imma「大きな概念の転換期かもしれない」【離れても連帯Q&A】

〈離れても連帯〉シリーズ第12弾、バーチャルヒューマンのimmaが登場。2月初旬から自身のインスタグラムでいち早く、新型コロナウイルス予防対策を投稿し、警告を鳴らしていた彼女は今何を思うのか。

by imma
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18 April 2020, 2:00am

愛犬のアインシュタイン。とにかく家にいることでアインシュタインと楽しく過ごせて、癒されています(imma)

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大によって、日本ではいま、多くの文化施設が休業を強いられ、感染防止対策として、あるいは政府による“自粛の要請”によって。また「ステイ・ホーム」や「ソーシャル・ディスタンシング(距離をとること)」が求められ、人と人とのコミュニケーションはいまだかつてなく制限されています。

こうした中でわたしたちには何ができるのでしょうか。文化を維持するために、好きな人や場所を守るためには何が? 離ればなれであっても連帯するには? この"非日常"を忘れないためには? さまざまなジャンルの第一線で活躍している方々にアンケートを実施し、そのヒントを探ります。

今回はバーチャルヒューマンのimmaが登場。

離れても連帯, KEEP-DISTANCE-IN-SOLODARITY

──新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今あなたが属している業界や産業はどんな打撃を受けていますか? 応援・支援するにはわたしたちに何ができるでしょう?

imma:あたしはファッション業界や広告業界などでの仕事が多いのですが、撮影を予定していたものがなくなってしまいました。ただ一方で、バーチャルな特性を生かした新しいお仕事が増えているという不思議な状況でもあります。

新型コロナウイルスの影響で、世界は大きく変わると思います。あたしたちの業界、産業、そこに関わるクリエイターもみな等しく、新型コロナ以後の世界に適応するために、変化していかなければいけない。そのときに発信する側とともに、読者・ファンのみなさんにもその変化に寛容でいていただきたいです。「変わってしまったな」「これまでと違う」と過去にとらわれるのではなく、未来に向けてみんなが作り出していく価値に期待していただきたいですね。変化していくみんなを、そしてわたしたちを楽しんでもらい、応援してもらえたら嬉しいです。それがわたしたちにとって最も大きな支援になると思います。

──自宅待機以降に新しく始めたこと、もしくはポジティブな影響・変化がありますか?

imma:今回のこのことにより、もちろんのこと家での時間が増えました。朝起きて、淡い光を部屋に取り込むために窓をあけて、風をあび、気持ちのいい音楽を聞き、本を読む。ベランダでは太陽を浴び、洗濯と洗い物をして、部屋に掃除機をかける。なんだか家にいる時間が増えたことで、そういう何気ない生活に幸せを少し感じていました。少し不思議な気持ちです。また、好きな本を読めることや、見たかったNetflixなどで良いインプットができていることはありますね。ポジティブに捉えるようにしています。

──コロナのビフォー/アフターで、変化した自分の考え方や、社会への認識があれば教えてください。

imma:今回のことで、すごく視点が変わりました。そして「大きな概念の転換期」を感じましたし、社会のシステム、今生きるための問題定義。そういったものが浮き彫りなった気がしています。

『room』『はじまりへの旅』って映画をふと思い出しました。どちらの映画も生まれたときから一般社会と隔たれたところしか見ずに育った子供が、外の世界に旅立っていくって話です。その視点が素晴らしくて大好きなんです。もちろん各々少しずつ状況違うんですが、どの映画も閉じられた世界、環境の中で愛されていて美しく生きていて、その世界と外の世界どっちがいいんだろう? みたいなことを考えさせられる映画です。とても現代社会とは離れた生活がなんだか美しくみえ、それが人間の本質を捉えていると思いました。今世界で起きていることはこの映画とは逆です。今まで外にばっかり出てた意識が、家の中にこれだけ閉じ込められるっていう視点になっていて、なおかつ窮屈になってしまっている。

そんな中であたしが感じてることは、単純に姉弟と会話することが増えたり、新しいインプットをしたり、天気がいいから洗濯物をほして背を伸ばしたり、本読んだり、3食ごはん家で食べたり、夜更かしして映画見たり……単純に貴重な時間だなって思ってしまっています。

思うんです。もちろん外には出ることが大事だし、外へ出かけられないことは嫌ですが、今の社会、そして経済システムは「嵐が起きたら家で休もう」ってことが、こんなにも難しくなってるってことを今回のコロナは気付かせてくれたと思います。働き続けないと死んじゃうシステム含めて自然に抗ってるってことですよね。

──今の気持ち・気分を音楽で表すとしたら?

imma:雨のパレードさんの「morning」です。何気ない日常、何気ない幸せ、それを感じさせてくれる曲で、最近ずっと聞いています。

──自宅隔離中の人に試してほしい、オススメの行動やコンテンツを教えてください。

imma:映画だと『room』『はじまりの旅』『Search』『湯を沸かすほどの熱い愛』『生きてるだけで、愛』。Netflix『ペーパーハウス』、Amazon Prime『高い城の男』あたりもおススメですっ。書籍だとユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons』、子供用ですが、谷川俊太郎『わらべうた』。英語漫画だとAlison Bechdelの『Fun Home』、イラン出身の女性漫画家 の『Chicken With Plums』マルジャン・サトラピ。最後にピクサー創設者の本『Creativity Inc』もオススメです。

──コロナ禍で人間の「良い面」も「悪い面」も浮き彫りになりました。あなたが見聞きしたなかで、忘れたくないと思う、印象的な出来事やエピソードがあれば教えてください。

imma:私の友達で、海外(あえて国はふせますね)に住む友達の娘さんがいじめられていることです。日本人や中国人、アジアの人々方が一方的に罵倒を浴びている映像を見て、とても悲しくなりました。人間はここまで脆い存在なのでしょうか。今こそ手をとりあうことが必要なのではなかったのでしょうか?と思ってしまいます。

──2020年2月の自分に伝えたい・教えてあげたいことは?

imma:「そのときに感じていた「あの」ことをみんなに伝えてあげて」。なにか危機感を感じていました。そう思って2月4日にマスクをして、新型コロナウイルスの予防対策についてinstagramに投稿したんです。でも、もちろんここまでひどくなるとは思いませんでした。

──コロナ禍が落ち着いた後、日本の社会にはどう変わっていってほしいですか?

imma:何事にもありがたい気持ちを持てる人たちが増えているといいなと思います。またこの現在の社会システムに良い方向で変化が訪れることを願っています。何かに頼るようなことでなくて、自分たちで自分たちの幸せをつくるには自分たちで動いていかなくてはなりません。素敵なエコシステムをつくれるようなことが望ましいと思っています。

Twitter @imma_tw Instagram @imma.gram

離れても連帯

Special Thank Kisshomaru Shimamura

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