All photography Desiré van den Berg
オランダで広がる、反レイシズムの抗議運動 in Photos
ジョージ・フロイドが白人の警官によって殺害された事件をきっかけに米国で始まった抗議運動は、ヨーロッパ各地へと波及。アムステルダムで行なわれたデモにも数千人が集まった。
All photography Desiré van den Berg
6月1日の午後、アムステルダムのダム広場に数千人が集結し、米国のデモ参加者と連帯して、人種差別と警察の暴力に抗議した。オランダの反人種差別団体(Stop Blackface、Black Queer & Trans Resistance Netherlands、Kick Out Zwarte Pietなど)がデモ開催を発表したのは前日だったにもかかわらず、会場には膨大な参加者が詰めかけた。
参加者たちはプラカードを掲げ、拳を突き上げながら、「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」と叫んで広場を行進した。
広場に集まった人びとに対し、デモ主催者、ソーシャルワーカー、アクティビストたちは、米国だけでなくオランダやヨーロッパ全土で人種主義(レイシズム)に立ち向かうことの大切さを訴えた。そのなかで言及されたのは、オランダで毎年12月に祝われるシンタクラースの祭りに登場するズワルトピートだ。顔を黒塗りにするこの伝統は黒人に対して差別的だとして、何十年も前から批判されてきた。
6月1日に全国的なロックダウンが解除されたばかりのオランダでは、デモの開催直後、このような集会は国民の健康を脅かすとして非難の声が上がった。
しかし、国家による暴力が黒人の命を奪い続けているなかで、ソーシャルディスタンシングはもはや最優先事項ではない、と主張する声も多い。
デモに参加できず、オンラインで支援をしたいというひとは、こちらの寄付するべき団体リストを参考にしてほしい。










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This article originally appeared on i-D UK.