「外に出られることが幸せ」自主隔離フォトダイアリー:リン・チーペン a.k.a. No.223
北京を拠点に活動する写真家、リン・チーペン a.k.a. No.223の目を通して見る自主隔離の日常。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって浮かび上がった問題がひとつではないように、日常も多様な顔をもっている。見慣れた日常の風景も、今では少し違ってみえている。それではさて、写真家たちは目下のコロナ・デイズに何を見出し、どこでシャッターを切るのだろうか。
写真家、リン・チーペン(林志鵬)a.k.a. No.223のロックダウンの日々が始まったのは1月から。北京の自宅に引きこもった彼の自主隔離の日常は主に料理をしたり、映画を見たりして過ぎていったという。
「現在、中国国内のウイルスはだいぶ抑え込まれてきて、街に出たり公園で散歩したりできるようになりましたが、まだ他の都市に行ったり、海外に旅行することはできません」
世界中のアーティストたちが直面しているのと同じように、彼の活動にもコロナ禍は大きな影響を与えたようだ。「ギャラリーが閉鎖した影響でエキシビションは延期になり、カナダでの初の個展にも行くことができませんでした。友達を集めて撮影も難しい状況なので、新しい本を編集するか、以前の作品を整理したりするくらいしかできませんでした」
ロックダウンが徐々に解除されつつある中国。「外に出られることが幸せだし、今は花が咲いていて美しい季節だから、友達と山や公園でハイキングできるだけでも悪くないですね」独房に閉じ込められているような生活から一歩前進して、家を出ることができるようになった彼の言葉は、感謝に満ちたものだった。














Credits
All images courtesy Lin Zhipeng (no. 223)
This article originally appeared on i-D UK.