オスロの3人組、SASSY009について知っておくべき10のこと

エレクトロなビートに生フルートをかぶせ、素晴らしい音を生み出すノルウェーの3人組、サッシー009の世界へようこそ。

by Frankie Dunn; translated by Aya Takatsu
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27 March 2018, 7:15am

ポップスは露骨すぎ、インダストリアルなテクノには心がない。そんなことを感じているなら、絶妙な名前がついたサッシー009がぴったりだろう。オスロ出身で友人同士のスンニ、ティア、ジョーからなるこのスリーピースバンドは、自分たちが持っているもの(その姿勢、音楽への愛、フルートの技術)を使って、美しくメロディックなクラブミュージックを生み出した。バンドでの活動歴は1年にも満たないが、ロンドンのインディレーベル〈Hard Up Records〉から昨年リリースされたデビューEP『Do you mind』は、人間関係の浮き沈みにまつわるダンサブルで無感動だがクールなストーリーをつむぐ1枚となっている。

そんなサッシー009からすてきなご褒美が送られた。VHSカメラを再び手に取り、大人気曲「Pretty baby」のPVを制作したのだ。彼女たちによれば「恋愛、男の子、セックス、ドラッグ、ロックンロール」を歌ったこの曲のPVは、ディスコライトの下でダンスフロアをはい回るというもの。マネージャー兼友人兼人生の師であるBAYAことアンドリュー・マレーを招いてつくられた。「彼がこのPVの監督と編集をしたの。撮影はアンドレアス・ビョルンセット」。そう彼女たちはEメールで話してくれた。「とても楽しかった。古い歯医者の椅子と脚立を持ってきて、部屋でダンスしたり歩き回ったりしただけだもの。どういうふうにつくろうかっていう明確なアイデアは特になかったから、ただやってみたというわけ。それがとても自由だった」

「Pretty baby」を観たら、このとてもサッシー(生意気)なバンドに隠された10のおもしろい事実にも目を通してみてほしい。

1:同級生同士
「スンニとティアはミドルスクールで、ジョーとティアは高校で出会ったの。そのあと、一緒に音楽をつくり始めた今年の1月に、ジョーとスンニがティアを通して知り合ったというわけ」

2:冗談が好きだと思う
「お互いの第一印象は『典型的なクソ女、絶対一緒にバンドなんかしない』って感じ」

3:全員がオスロ出身
「ノルウェー全体にも言えることだけど、オスロのいいところは、学校や保健福祉のシステムがすごく行き届いているという点。それはつまり、このシステムがあれば、自分が何をしていようが、助けもなく路頭に迷うことがないと保証されているってこと。オスロのもうひとつの美点は、街の中心部ならどこでもアクセスしやすいこと。そしていつも自然が近くにあることね」

4:「サッシー009」はかつてスンニがSound Cloudで使っていたユーザーネーム
「そしてそのあと、最初のライブをブックしたときにその名前を使ったの。だから、一緒に音楽をつくり始めたときも、それがそのまま残った感じ」

5:その音楽は人間関係についてのもの。彼女たちも優先すべきことを心得ている
「だって、人間関係より大事なことなんて人生にそうそうあるもんじゃないって、みんな知っているもの。そうじゃない? っていうか、そうじゃない?」

6:レディ・ガガと一緒に仕事をしたいと思っている
「この世界に住む人に、そのままの自分ではいられないなんて言わせない」レディ・ガガ

7:自分たちのサウンドをどうやって見つけたのかという質問への答えとして、彼女たちはキュートな短い物語を書いてくれた……
「昔々、2017年1月のこと。はるか北ヨーロッパにあるフィヨルドの奥深くで、3人の若い女の子が、自分たちのサウンドが存在しないということに気づきました。そして、現代における最大の冒険のひとつが幕を開けたのです。

3人の女の子は、自分たちには助けてくれる人がいないと気づきました。まったく頼るものがない彼女たちは、このミッションは自分たちで達成しなければならない、と知ったのです。3人で一緒に、でも3人だけで。そして彼女たちは探し始めたのです。彼女たちが住む場所の、いちばんすみっこを。しかし、そこにはありませんでした。そこではヴォーカルのメロディしか見つけることができなかったのです。

そして彼女たちは外に目を向け始めたのです。そこにあったでしょうか。いえ、そこにはありませんでした。そこではLogic Pro Xの海賊版ソフトしか見つけることができなかったのです。

女の子たちは、思ったより大変な仕事になりそうだと気づきました。これはどこにあるかではなく、どうやったらいいかという問題だったのです。すると突然、1枚の紙が風に乗ってやってきて、ジョーの手に舞い降りました! それは地図でした。そして、長い旅が始まったのです。

フィヨルドや洞窟、谷、山々、森、テントの下、キャビンの上や中まで、彼女たちはありとあらゆるところを探しました。彼女たちをおとなしくさせることはできません。決して止まることのない、激しく、恐れを知らぬサッシー[小生意気]な女の子たちなのです。この大掛かりな探索によって、彼女たちは、黄金の棺を携えて虹の根元で彼女たちを待っている、赤髭をはやした小さなゴブリンのもとへたどり着きました。ですが、その棺はからっぽ。そしてそのとき、求めていたサウンドは、スンニ―ヴァが彼女のベッドサイドテーブルにずっと置きっぱなしだったことに気づいたのです。覚えておきなさい、子どもたち。大切なのは旅でもゴールでもありません。最後にそのサウンドをどこに置いたかを思い出すことが重要なのです。こうして、3人は自らのサウンドを探し当てることができました」

8:自分たちの音楽がカナダで聴かれていると想像するのが好き
「素晴らしい民主主義! とてもすてきな首相!」

9:「Summin’ you up」を聴くと、魔法を習いたくなる
「アヴァダ・ケイトラナダ・シムサラビム、見て! シェイディでスリムになった! 魔法をかけるなら、クリストファー・コロンブスがいい」

10:2018年の新年の誓いは、こんな感じ……
「sassy(小生意気)であり続けながら、常にどこに音楽を届けたいのか頭に入れておく。レディ・ガガに会う。ヴォーカルとフルートを入れた新しいエレクトロミュージックをつくる」

This article originally appeared on i-D UK.

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