LEFT SCOTT GELBER. MIDDLE YUJI KAMIKAWA. RIGHT KEVIN HARRIS.

国内外の気鋭アーティストが集う「SECTOR 2 in DISTRICT 24」が開催

2017年3月に開催された新鋭アーティストが結集したアートエキシビジョン「DISTRICT 24」。その“第二章”として「SECTOR 2」が、3月3日(土)から開かれる。本展のディレクター栁澤春馬に、本展にかける思いを訊いた。

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feb 23 2018, 7:56am

LEFT SCOTT GELBER. MIDDLE YUJI KAMIKAWA. RIGHT KEVIN HARRIS.

2017年3月、若きディレクター栁澤春馬のもと東京・月島のギャラリーTEMPORARY CONTEMPORARYで開かれた「DISTRICT 24」——その“続編”であるアートエキシビジョン「SECTOR 2 in DISTRICT 24」が、2018年3月3日(土)から東京・目黒のW+K+ Galleryで開催される。

参加アーティストは3名。NY在住のデジタルアーティストのスコット・ゲルバー(SCOTT GELBER)とアーティストのケヴィン・ハリス(KEVIN HARRIS)、東京からアートディレクターの上山悠二による本展のためのエクスクルーシブなアートワークが制作された。さらに前日の夜には、誰でも入場可能なオープニングパーティが催される。Disk NagatakiYoshifumi “Yoppi” EgawaによるDJ、さらにcoast2coastのケータリングが振舞われるそうだ。開催準備中だという彼に、話を訊いた。

——2017年3月に開催された「DISTRICT 24」を改めて振り返るとどういうエキシビジョンでしたか?
あのときは無事に開催に漕ぎ着くことだけに必死でした。今思えば贅沢なメンバーによるグローバルなエキシビジョンになったと思います。5日間の会期中の来場者は約1000人。こんなにもたくさんの人々がキャリアのない自分の取り組みに興味を持ってくれたことは大きな収穫となりました。準備を始めた当初は第二弾を考えていませんでしたが、ポジティブな意見もネガティブな意見も両方貰うことができ、この結果を踏まえて継続していく価値があると認識しました。

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Photography Kaho Okazaki

——あのエキシビションがきっかけで動き出したプロジェクトなどありますか?
ジュリエット・カセッラが日本のファッションブランドVAINL ARCHIVEとコラボレーションしたことです。少なくともあの時点では僕がいなければ起こり得ないことだったので、アーティストとブランドの架け橋となれたことは大変光栄なことでしたし、ジュリエットを日本に呼んで本当に良かったと思います。

——ご自身にとっての変化は何かありましたか?
僕個人的な部分で言えば、「DISTRICT 24」を見てくれていた大人がいたということです。今回の「SECTOR 2」でデジタルアートデバイスを展開するFRAMEDにスポンサードしていただいているのですが、これはFRAMEDの運営メンバーが「DISTRICT 24」をチェックしてくれていたからこそ生まれたつながりです。スポンサーをつけるというのは毎回苦しんでいることで、彼らが協力してくれたからこそ開催に漕ぎ着けることができたので、ひとつのターニングポイントになったかと思います。

Photography Kaho Okazaki

——本展の「SECTOR 2」という名前についてお聞かせください。
深い意味はありません。でもそれは決してふざけているわけではなくて。第一弾はある程度マスに寄せた一方で、今回は僕の“エゴ”を詰め込みました。基本的に企画を練る段階で大雑把に方向性を決めてから、それに沿ったさまざまなキーワードを大量に書き出します。その中から相性の良いパーツを組み合わせてアウトラインが完成します。段階を経て何かができあがるわけではなく、すべての作業を同時にやっている感覚です。最も重要なのは中身ですので名前にそこまで囚われることはしません。ただ一つ言えることはSECTORの名に限らず、人々の記憶に恒久的に残っていくものは作っていきたいと思っています。

——ステイトメントに「DISTRICT 24の先」「プロローグであり、本編はこれから」というような文言がありました。まるで「第24区」の“物語”を編んでいるようにも思えました。
第二弾を取り組むにあたって設けたストーリーであり、「第24区」の中にもさまざまな区域があるということです。つまり、「SECTOR 2」はその“第二章”にあたります。第二章があるということは第三章ももちろんあります。ただ始まりがあるものには終わりがあるように、然るべき時に然るべき締めくくりを用意するつもりです。

——以前も語っていましたが、「体感することの喜び」の再認識は今、なぜ求められるのでしょうか?
バーチャルの世界で起こることはあくまでも疑似体験に過ぎません。そこにリアルは存在しないんです。僕たち人間には五感が備わっていて、その能力が120%発揮されるのは直に触れ合った瞬間だけだと思っています。その瞬間に獲得する情報の質というのはバーチャルとは比べ物になりません。
便利になり過ぎた今の世の中において物事の良し悪しを判別するのは難しくなってきています。だからこそ五感を通して体感することが重要なのです。

SECTOR 2 in DISTRICT 24
会場:W+K+ Gallery
会期:2018年3月3(土)〜3月4日(日)14:00〜22:00
オープニングパーティ:2018年3月2日(金)19:00〜22:00
*どなたでも入場可能、全日入場無料
Supported by FRAMED, TOPA, jackpot