戦友との盃を交える:CHRISTIAN DADA & BED j.w. FORD 19SS

BED j.w. FORDとCHRISTIAN DADAのジョイントショー「RE:ACTION」。互いが発表するコレクションの全貌は、あえて直前まで知らずにいたという。しかし、目撃した20分間のなかには彼らだけが成し得る“阿吽の呼吸”があった。

by i-D Japan; photos by Nobuko Baba
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20 October 2018, 5:21am

「僕にとって森川くんは同世代でいち早くパリで活躍した人。5年前に出会った時、僕が東京での初めてのショーについて相談した相手でもありました」と、BED j.w. FORDデザイナー・山岸慎平は語った。CHRISTIAN DADAを手がける森川マサノリは「慎平くんは同世代でピッティでショーを実現した戦友」だと敬意をあらわにした。“AT TOKYO”のプログラムとして合同でショーを発表する決断をした彼らは、何らかに対して“リアクション"を放つ好機を得た。森川はパリ、山岸はフィレンツェ。発表の場を海外に移し、それぞれの道を着実に邁進する2人が、東京で新たに手を組み、誇らしく凱旋した。

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渋谷・道玄坂にある巨大な立体駐車場が、帰還先に選んだ場所だ。ショーはCHRISTIAN DADAのウィメンズ、BED j.w. FORDのメンズモデルが、4階と5階のパーキングフロアとその階をつなげるスロープを風をきるように歩く演出。順々に登場する男女は逆の方向に進み、いつの間にか交差し、少しずつ秩序を失っていく。

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既存を壊すというアプローチを徹底してきたCHRISTIAN DADAは今季、シャツを再構築することによって新しい造形を生み出した。イレギュラーなヘムラインやニットから透ける肌が醸し出す、クリーンだが退廃的なイメージが彼女たちを包んでいる。そこに添えられた森川からのメッセージは、「NOAGE NOGENRE」。このブランドが提示する女性像は、日を増すごとに拡張していく。

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一方、すでに今年6月にPITTI UOMOで発表されたBED j.w. FORDには、大胆にカットアウトして作り出した洋服の“余白”に男の色気が添えられた。適度な肌の露出、大きく揺れる長いフリンジ、このショーのために新たに制作された羽と花のコサージュ。ボウタイや網目の大きいニット、鮮明な色彩のパターン柄によってほのかにフェティッシュで品のある男性像が浮かび上がっている。

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騒然としたランウェイは、ひとときの静寂を迎えた。Radioheadの楽曲「Lift」とともに「DADA j.w. FORD」とプリントされたTシャツを着た全モデルが闊歩した。ウィメンズとメンズが渾然一体となり生み出した、今、ここにしか発生しえない熱量。それは、彼らが次世代を担う日本人デザイナーとして確かな才覚の持ち主であることを高らかに証明する根拠である。

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