デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチにトリビュートを捧げたロエベ

収益はすべて〈ヴィジュアル・エイズ〉に寄付される。

by Felix Petty; translated by Yuichi Asami
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11 June 2018, 8:26am

デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチは、エイズ危機が起こった1980年代のニューヨークを最も辛辣に記録した人物だった。彼が著した自伝『ナイフの刃先で』は、デイヴィッドのパートナーである写真家のピーター・ヒュージャーの死から、ニューヨークの路上で生活した日々にまで言及しており、自殺や警察による蛮行、偏見、希望、死について綴られた本書は当時における最も衝撃的な書物のひとつとなっている。素晴らしい作家/アーティストであっただけでなく、熱心なアクティビストでもあった彼は、「もし私がAIDSで死んだら、埋葬せずにFDA(アメリカ食品医薬品局)の階段に捨てておいてくれ」と書かれたジャケットを着て1988年のデモに参加したことでも知られ、そのスローガンはデイヴィッドの写真の中で今も不滅のものとなっている。

LOEWEは今回、彼の作品をフィーチャーした限定のTシャツのカプセル・コレクションを発表してデイヴィッド・ヴォイナロヴィッチにトリビュートを捧げている。売り上げは、HIVに感染しているアーティストへの支援や意識向上を目的とした非営利団体〈ヴィジュアル・エイズ〉に寄付される。カプセル・コレクションは、TシャツはLOEWEや〈ヴィジュアル・エイズ〉のウェブサイトで販売されるほか、ロンドンと東京のDOVER STREET MARKET、プリンテッド・マター、LOEWEの一部の店舗で75ポンドで販売される。

シルクスクリーンで描かれた、牢獄でマスターベーションするジャン・ジュネから、ゲイが直面している同性愛嫌悪に起因する虐待について記した、彼のおぞましいほどの怒りが綴られた『One Day This Boy…』に至るまで、Tシャツに使用されている作品は、デイヴィッドの作品の幅広さを示している。LOEWEは6月から8月26日のあいだ、マドリードの〈フォトエスパーニャ〉でデイヴィッド・ヴォイナロヴィッチとピーター・ヒュージャーの作品を展示する展覧会を開催することも発表している。

This article originally appeared on i-D UK.