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ミレニアルズの1/4は「一人も友達がいない」 米研究がSNS使用と孤独感の関連を指摘

米国に暮らす18歳以上1200人にインタビューした研究で、ミレニアルズ(81年以降生まれ)がかつてないほど孤独な世代と判明。30%が「親友はいない」と答えた。

by Roisin Lanigan; translated by Ai Nakayama
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10 September 2019, 5:54am

孤独は静かなる殺し屋だ。2018年に発表された研究では、孤独は精神だけでなく身体の健康も蝕むことが明らかになっている。孤独が身体に与える害は、タバコを1日1箱吸うのと同じレベルだという。

今や誰もがネット上で常に他人と繋がっている状態にもかかわらず、〈YouGov〉の研究で、ミレニアルズ(81年以降生まれ)は現代におけるもっとも孤独な世代だということがわかった。本研究では、米国に暮らす18歳以上の成人1200人にインタビュー。結果として、孤独感の強さが明らかになった。

調査対象者のミレニアルズのうち30%が、常にあるいは頻繁に孤独を感じると回答。いっぽうベビーブーム世代は15%、X世代は20%だった。基本的にミレニアルズの親世代の方が、子どもたちよりもアクティブな社会生活を送っているようだ。

さらに心配なのが、ミレニアルズの25%が「知り合いはいない」、22%が「親しい友人はいない」、そして30%が「親友はいない」と答えていることだ。

本研究ではさらに深掘りし、その裏にある理由も探っている。回答では、引っ込み思案な性格や、友だちづくりをスムーズにしてくれるような趣味/関心がないなど、友だちづくりのさいに直面する困難が言及されたそうだ。

また、27%が「友人は必要ない」と答えている。

SNSによってひととの繋がりはかつてないほどの広がりをみせているが、ランチのときのセルフィーからは読み取れないくらいに私たちが孤独であることを、InstagramやFacebookで構築しているペルソナが覆い隠してしまっている。

YouGovはミレニアルズに蔓延する孤独感の決定的な要因を特定してはいないが、SNSとの繋がりは確認している。そこで引き合いに出されたのがペンシルベニア大学の研究だ。

この研究では、SNSの使用と幸福感の減退には相関関係があり、うつと孤独感のレベルが比例していることが明かされた。Instagramとメンタルヘルスの悪化の繋がりはこれまでも頻繁に指摘されており、ついにInstagramが、投稿に潜む虚栄心や競争心を和らげることを目的に、〈いいね〉の数を非表示にするテストを開始するに至った。

もちろん悪いことばかりではない。ヤングアダルト世代の孤独感は募るばかりなのは明らかだが、そもそもその年代は、転勤、キャリアアップ、パートナーとの定住の決断など、さまざまな外的要因によって友情を保つことが困難になる時期だ。

それに、私たちは新しい友だちをつくることを諦めている訳でもない。YouGovの調査対象者となったミレニアルズの約半数が、この半年で職場で友人ができた、と答えているし、76%は職場や地元で、少なくともひとりは友人をつくろうと努力している、と答えた。

また、幼馴染との関係を大事にしているひとも少なくない。本研究で回答した米国人の60%が、今でも仲の良い学生時代(大学を除く)の友人が少なくともひとりはいると答え、34%が今でも大学時代の友人と仲が良い、と答えた。

しかしそれでもやはり、憂鬱になる結果ではある。本研究でポジティブに捉えられることといえば、私たちはそろそろInstagramからログアウトして、直接顔をみる機会をもっと増やしていくべき、ということが示唆されているくらいだろう。