伝説的ポップシンガーを偲んで

今年、惜しまれつつ急逝したデヴィッド・ボウイ。長年の友人だったというポール・スミスとともに、彼への哀悼の意を込めて常に革新的だったその歩みをエキシビジョンで振り返った。

by Tomomi Hata
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20 April 2016, 12:10pm

2016年1月10日、1年半におよぶガンとの闘病の末、69歳でこの世を去ったデヴィッド・ボウイ。表参道のポール・スミス・スペース・ギャラリーで開催された『Paul Smith + Masayoshi Sukita for David Bowie 2016』展では、1970年代から40年以上にわたりデヴィッド・ボウイの革新的なヴィジュアルを撮り続けた写真家の鋤田正義氏の作品とプライベートコレクションの数々、さらにポール・スミス氏自らがセレクトしたレコードやツアープログラムといった、亡きスターを偲ぶヴィジュアルが一堂に会した。

音楽の才能に加え、時代の何歩も先をいくアンドロナジスでグラムロックなスタイルで、見る者すべてに衝撃を与え、魅了してきたデヴィッド・ボウイ。ジギー・スターダスト・ツアーでまとった"出火吐暴威"と刺しゅうされたマント、「トーキョーポップ」のジャンプスーツ……。山本寛斎が手がけたセンセーショナルで華麗な衣装の数々は、音楽史とファッション史において今なお燦然と輝いている。当時、海外の人が持っていた日本人の文化・スタイルに対するイメージといえば、わび・さび。控えめで、コンサバを好む人種だとされていた。それをくつがえす、色も柄もそしてシルエットも奇想天外なアヴァンギャルドなスタイル。デヴィッド・ボウイがまとったジャパニーズ・ファッションは、一躍世界で脚光を浴び、そして日本文化の新たなステージへの扉を開いた。

これら伝説的なヴィジュアルを集めたエキシビジョンは、4月23日(土)〜5月8日(日)、ポール・スミス三条店でも開催されるので、関西在住のファンはお見逃しなく。会場では、鋤田氏の撮りおろしたヴィジュアルにポール・スミスの手書きメッセージをプリントしたTシャツ(¥10,000・税抜)が限定発売される。収益はすべて公益財団法人に日本対がん協会の「がん教育基金」に寄付される。

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Text Tomomi Hata

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