ALL CLOTHING NOIR KEI NINOMIYA.

吉岡里帆について知っておくべき10のこと

i-D Japan no.5でストリートでのファッション撮影に挑戦した吉岡里帆。女優として、25歳の女性として、リアルな胸の内を見せてくれた。

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18 april 2018, 8:52am

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1. いつも仕事が救ってくれる
満面の笑みで「人生チョロかった」なんて台詞をキメて、モテまくりな女の子の役を演じていても、チョロくない瞬間は多々ある。「でもズルズルと引きずって落ち込んだりはしないですね。どうやって忘れるか......ひたすら仕事に打ち込みます。大抵のことは仕事と真剣に向き合って、現場の人とモノ作りに励んでいると救われます。そのくらい皆んなでひとつのものを作り上げる喜びは何ものにも代え難いです」

2. 友達に笑い飛ばしてもらう
同業者のみならず、アーティストやダンサーなど、交友関係の幅は広い。多忙なスケジュールのなかでも、地元の友人と過ごす時間も大切にしている。一緒にいて楽しいのは「よく笑う人。無言でも一緒に居られる人」だという。「自分の好きなものや信じてるものがある人に惹かれます。辛い時こそ、そういうのを笑い飛ばしてくれる人が心地良いですね。『え? そんなことで悩んでんの?』って笑い飛ばしてくれるような人と友達でいたいです」

3. 自分が舞台を作るなら黒柳徹子さんと『三人姉妹』
女優としてのデビューは唐十郎作の舞台『吸血姫』。映画やドラマの現場とはまた空気感の違う舞台という場で、もし自分が演出をするとしたら、と妄想してもらった。「黒柳徹子さんとお芝居してみたいです! 徹子さんってあらゆる人の夢の世界を体現されてるように思います。上品なのにユーモアがあって、非現実的なその存在感に引き寄せられます。チェーホフの『三人姉妹』で、一緒に姉妹を演じたいです。もうひと方お姉様に来てもらえるなら、ぜひ美輪明宏さんと。ああ、贅沢すぎる妄想ですね」
※『三人姉妹』:田舎町に赴任した軍人一家の三姉妹を主人公に、ロシア革命目前の帝政ロシア末期の知識階級の閉塞感を描いた古典的戯曲

4.これから挑戦したいこと
東京オリンピックまであと2年。来るべきエポックメイキングな年に向けて、自身の目標や挑戦したいことは?「東京オリンピックは何とかして会場へ応援しに行きたいと思っているので、英会話の勉強をしておきたいです! そして多国籍の方々と一緒に盛り上がって、一緒に感動を分かち合いたいです。 言葉の壁、2020年までには突破したいです」

5. 好きな相手には「嫌われたらどうしよう」と人見知りしてしまう性格
「ドラマ『ゆとりですがなにか』のとき、監督に怒られてすごく落ち込んだことがあって。その日に、大好きな安藤サクラさんが一緒に帰ろうって車で送ってくださって『みんないるからこれから飲みに行こうよ』って誘ってくれたんです。でも私、サクラさんが好きすぎて緊張してしまって、ドラマの撮影中も人見知りがワンクールずっと終わらなくて。誘ってもらったのに一緒に飲んだら“つまんないやつ“と思われちゃうかもって怖くて、『いえ、明日に備えてここで帰ります』と断ってしまったんです。あれは本当に悔やまれる!いつか再会できたら私から勇気を出して誘いたいです」

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6. もしも世界を変えられるなら
小さな頃から別の世界を妄想することが得意だったという彼女に、この世界を一つだけ変えることができるなら、何を願うか聞いてみた。「国境線の無い星にしたい。もし国や人種に違いが無ければ、あったとしてもそこに寛容さと自由度がもっと高ければ、どんなに良いだろうと思います。 ぐるっと地球が一周できる一本の道があれば、国と国に境目が無ければ、話す言葉が世界中どこでも同じなら…。きっと同じ共通文化があれば、地球という一つの星の仲間として争い事もなくなり、お互いを認め合った仲でいられるんじゃないかな。夢みたいな願いかもしれないですけど。でも、もしも“我々は地球人だ~”とみんなで言える日が来たら素敵ですよね。」

7. 好きな人に言われたら一番嬉しい言葉は?
「 『一緒にいたら幸せ』……これに限ります。面白い、って言われるのもいいけど(笑)。私は京都生まれなので、『お前といたらおもろいわー』っていうのはかなり嬉しい。関西人にとって最高の褒め言葉です」

8. 自分を動物にたとえるならスローロリス
動物好きな彼女は様々な生き物の生態にも詳しい。どん兵衛のCMで愛くるしい「どんぎつね」に化けた姿も話題になったが、自分を動物にたとえると何?という質問には「スローロリス」という意外な答えが返ってきた。「スローロリスって猿の仲間なんですが、あれが元来の私。名前の通り動きが超スローでマイペースで、獲物がいるのにすら気づかないんですよ。捕り方もめっちゃ不器用で、よいしょ、ってこう、エサをじっくりゆっくり捕まえる。何事においても私はそんな感じ。でも実は毒を持ってるんですよ(笑)」

9. 彼女を支える作品たち
「漫画では松本大洋さんの短編集『日本の兄弟』が好きで。全編、奇妙な人生というか、現実には起こらないけど、もしかしたら、こんな感覚で生きてる人がいるかもしれない、って思うような、比喩的な表現が面白いんです。出てくる人物はみんな天才で非現実的なんだけど、よーく意味を考えると、あ、そう言うことか!と思えるような。見る人によって変わる人生哲学的な一冊です。映画では『ニューシネマパラダイス』が大好き。やっぱりあのラストシーンは何度見ても心に響きます。私も一人の表現者としてファンの人たちに“何とかしてあなたを喜ばせたい”って想いを届けたいと感じさせてくれる一作。音楽はエディット・ピアフの『バラ色の人生』の歌詞を落ち込んだときに思い出すようにしています。彼女は壮絶で辛かったはずの人生をこの歌で肯定している。あんな風に生きられたら悔いはないと思うし、すごく勇気づけられます」

10. 基盤は生まれ育った愛情あふれる家庭
「私が自分らしくいられたのは、家族愛のおかげ。何があってもこのベースがあるから大丈夫、といつも両親は私に感じさせてくれていました。いろんな人に会っていろんな考えに触れて、自分の考え方が変わることもあったけど、結局は家庭の愛を思い出すんです。“愛の尊さを大事にしなきゃ”って思います。だから悪役を演っていてもその人がそうなった理由が伝わるようなお芝居を目指してます。嫌な奴に見えてもいいんだけど、その人がそうなるに至った過程もちゃんと感じてもらいたい。今後は愛情深い、あったかい役も演りたいな、と思ってます。親からもらった愛をもって、ハッピーな役に挑みたい。お母さん役も演ってみたい! いつか母と娘の話を演りたいですね」

Credit


Text Wakako Shudo.
Photography Chikashi Suzuki.
Styling Mana Yamamoto.
Hair and Make-up Katsuya Kamo at Kamohead.
Photography assistance Reiko Touyama.
Styling assistance Kotomi Shibahara.