『セックス・エデュケーション』キャル役で話題 デュア・サレーが選ぶ新学期のためのプレイリスト

Netflixヒット作でノンバイナリーの生徒キャルを演じたミュージシャン/俳優が、撮影秘話や自身の高校時代、10月にリリース予定のEPについて語ってくれた。

by Frankie Dunn; translated by Nozomi Otaki
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24 September 2021, 3:02am

Photography Braden Lee

25歳のスーダン系米国人アーティスト/プロデューサー、デュア・サレーは、ここ最近満ち足りた気持ちで過ごしているという。その理由は、Netflixドラマ『セックス・エデュケーション』シーズン3に初登場するキャル役で俳優デビューを飾ったことだけではない。

「今は窓の横に座って、木に囲まれながら、ジョイントを吸って、ライラ・プラムク(Lyra Pramuk)を聴いてる」とデュア。「ジャスミン・インフィニティ(Jasmine Infiniti)、booboo、パパ・エムバイ(papa mbye)の曲もリストに加えた」

デュア・サレーをよく知らない読者のために説明すると、音楽は、デュアが成人して以来、ずっと生活の中心であり続けてきた。2019年にEP『Nūr』(セクシーなトラック「Sugar Mama」は編集部で大人気だ)でデビューすると、翌年には『ROSETTA』を発表。〈i-D i-N SESSION〉では、スタジオからパフォーマンスをライブ配信した。

多くの人びとと同様、ここ2年ほど創作のスランプに陥っていたというデュアは、自らのレパートリーに演技を加えた。配信されたばかりの『セックス・エデュケーション』シーズン3では、メイヴ(エマ・マッキー)、オーティス(エイサ・バターフィールド)、エイミー(エイミー・ルー・ウッド)、ジャクソン(ケダル・ウィリアムズ・スターリング)、オーラ(パトリシア・アリソン)とともにムーアデール高校に通うノンバイナリーの生徒、キャルを演じている。大麻とスケートを愛し、自由に生きるキャルは、HBOドラマ『GIRLS/ガールズ』で一躍脚光を浴びたジェマイマ・カークが演じる新校長、ホープと対立することになる。

デュアに好きな音楽を訊く前に、ムーアデールでの新生活の始まりを祝して、新学期のためのプレイリストを作ってもらった。その結果完成したのが、デュアが撮影現場で聴いていた曲、米国中西部のクィアアーティストの作品、ZAH(デュアがちょうど施術を受けたばかりだというタトゥーアーティスト/プロデューサー)によるハイパーアクティブなトラックなどを含む、1時間44分のリストだ。実はかなりのオタクだったという高校生活、『セックス・エデュケーション』ロケ地のサウスウェールズ、次のEP『​​CROSSOVER』について、デュアに話を聞いた。

──こんにちは、デュア。このプレイリストのテーマを教えて。

わたしが今聴いてる曲や好きなアーティストの曲を入れた、新学期のためのプレイリスト。

 ──特にお気に入り1曲は?

カミラ・ラブ(Kamilla Love)の「3AM」かな。

──みんなが驚きそうな曲はある?

タトゥーを入れてもらったZAHとか、いろんなアーティストの曲を入れた。アンドリュー・ブローダーの最新作『Walk to Detective』に収録された曲も。彼とはアラン・ムーアが音楽を手がけた映画『The Show』のために、デンゼル・カリー、BON IVER、ハリーク・モール(Haleek Maul)をフィーチャリングした「Bloodrush」を作った。

──『セックス・エデュケーション』の最新シーズンでキャル役を演じたけれど、撮影中にはどんな曲を聴いていた?

オリオン・サンの「Antidote」。撮影の準備中にトレーラーで流していた曲のうちのひとつ。

──キャルが俳優として初めての大役だったけれど、共演者からためになるアドバイスはもらった?

特にためになるアドバイスをくれたのがジェマイマ・カーク。彼女はセットにいるときも、撮影前から役に入るために他の共演者から距離を取るようにしていた。シーンの雰囲気をつくるためにね。彼女はとても思いやり深くて、慎重に言葉を選ぶひと。彼女に会えて本当によかった。

──セットはどんな雰囲気だった?

優しくて、気配りのできるひとばかりだった。ああいう忙しいセットでも、周りに気遣い、思いやりを持って対話する人たちがいてくれたことは本当にありがたかった。

──ウェールズの第一印象は? どんなところが気に入った?

郊外を車で走ったり、丘、川や湖、豊かな自然を眺めたりして最初に感じたのは、まるでおとぎ話の世界に来たみたいだ、ってこと。現実離れしていて、魅惑的な場所だった。滞在していた場所の近くに、東アフリカ系の人びとのコミュニティがあった。スーダン料理の材料を買いにいくと、見知った顔に会えるのがうれしかった。ホームシックになったときは演技や音楽の仕事の合間にスーダン料理をたくさん作ったんだけど、それもいい気分転換になった。

 ──高校時代はどんな生徒だった?

かなり真面目な子だった。放課後はすごくアクティブで、超オタクだった(ディベートクラブ、マンガ、先住民族に関するジェンダー論とか)。キャルとはかなり性格が違うと思う。わたしは高校ではすごくシャイだったから。初対面のひとの前では特にね。キャルはまだ十代なのに、もっと自分というものをしっかり持っている気がする。わたしは遅咲きだったけど、それでも高校にいたらキャルと仲良くなれたと思うよ。

──これからの予定は?

次のEP『CROSSOVER』がもうすぐ、10月22日にリリースされる予定。これはメインストリームで知名度を得ることで、世間の注目を浴びたことをテーマにした作品。最初のシングル「fitt (with Amaarae)」は、ハイパーポップの要素を取り入れたアフロビート。Amaaraeのフィーチャリングが最高だから、みんな気に入ってくれるといいな。プロデューサーはPsymunとAhya Simoneで、ヴェルヴェット・ネグローニ(Velvet Negroni)もコーラスで参加してくれた。

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