「big design award 2021」ファイナリストによる、未来を予感させるファッションショー
東京ファッションウィークの会期中に、「big design award 2021」のファイナリストによるファッションショーが開催された。次代のファッション界での活躍が期待される、ユニークなクリエイションをスローバック。
2019年に誕生した「big desgin award」の第2回ファイナリスト13組のうち、5名のデザイナーのコレクションが、東京ファッションウィークのオフィシャルスケジュールで披露された。

大窓から自然光が差し込み、5組それぞれのクリエイションが際立つクリーンなランウェイがあった。中国生まれでニューヨークとロンドンを拠点とするYufei Liuは、巨大なバルーンでキャラクターやサイコロをかたどったウェアラブルアートを披露。持続可能な素材探求を続けながら、クリノリン、コルセットを現代的なアイテムに変換した韓国とロンドンで活動するGyouree Kimのルックが続く。

セントラルセントマーチンズのファッションメンズウェアマスターズを卒業したSaskia Lenaertsは、切りっぱなしによるカットアウトとクラッシュを要所に散りばめながら、緩急のあるボリュームで新鮮な男性像を探求。イスラエルにルーツをもつNoga Karpelは、たっぷりの服地を用いてドレーピングなどのクラシックなテクニックと造形を活かし、フェミニニティを再考するような社会的なメッセージを内包したコレクションだ。セントラルセントマーチンズを卒業したLucile Guilmardは、立体的なパターンメイキングに意外性のあるファブリックをミックスしてボディイメージにアプローチするルックの数々。ショーを行ったデザイナーを含む、国内外の13名のデザイナーに向けて、メンターシップのほかアジアを中心にビジネスと創作環境などに対して、bigがサポートを続けていくという。「Essential Designers of big 2021」の面々のクリエイションに注目を。



Essential Designers of big 2021
Abdel El Tayeb(フランス)
Antonia Schreiter(ドイツ)
Fabian Kis-Juhasz(ハンガリー)
feyfey Yufei Liu(中国)
Gyouree Kim(韓国)
Lucile Guilmard (フランス)
Mathieu Goosse(ベルギー)
Michael Stewart(アイルランド)
Noga Karpel(イスラエル)
Pauline Dujancourt(フランス)
Priss Niinikoski(フィンランド)
Ryunosuke Okazaki(日本)
Saskia Lenaerts(ベルギー)
*AtoZ