「成功=やりたいことができること」ロクサーヌ・ゲイ interview
米国の受賞作家、エディター、教授のロクサーヌ・ゲイに、リアーナが質問を投げかける。
この記事は、i-D特別号『Rihannazine』に掲載されている。購入はこちらから。この1回限りのプロジェクトのために、リアーナが現代のカルチャーを形づくる女性たちに様々な質問をぶつけ、彼女たちの2020年のヴィジョンを共有してもらった。
──自己紹介をお願いします。
ロクサーヌ・ゲイ、作家です。
──仕事でもプライベートでも、今まででいちばん大きな成功は?
自分が書きたい本を書き、それが世に出るのを見られたこと。プライベートと仕事における成功は同時に起きることも多いけど、私の場合はいつもそうとは限らない。仕事はうまくいっていてもプライベートは最悪、なんてこともあったから。個人的にプライベートでいちばんの成功は、相手と仲良くなる方法を学んだこと。
──あなたにとって成功とは?
やりたいことができるということ。慎しみ深く、愛し愛されるひとになること。
──あなたにとって最大の失敗は?
私は作家だから、いつも失敗の連続。良い文章が書けなかったり、うまい表現が思いつかないときもある。それも何かを書くというプロセスのひとつだから。失敗することで良い人間になれるというけれど、そうとは限らないと思う。でも何かしら失敗から学べることはあるし、私自身、全く同じ失敗は二度と繰り返さない。新しいことを学べるように、常に違う失敗をすることを心がけてる。

──2020年を迎えたけれど、新年も続けたいことと、2019年に置いていきたいことを教えて。
今年も続けたいのは、未来について楽観的に考えること。2019年は、環境問題について訴えたグレタ・トゥーンベリなど、声を上げようとするひとたちも登場して、ここ米国でも興味深い政治家が立候補していた。私は楽観主義者じゃないけれど、2020年には、私たちが大きな変化を起こすこと、ホワイトハウスにより良いリーダーが誕生することを願いながら、現実を捉える感覚を研ぎ澄ましていきたい。2019年に置いていくのは、ドナルド・トランプと彼の愚かな言動。
──もしリアーナにひとつだけ質問できるとしたら?
名声と引き換えに犠牲になったものを訊いてみたい。
──リアーナがこれほど多くのひとの生きかたやジャンルに影響を与えてきたのにはビックリしますね。
リアーナは多くのことを成し遂げてきた。特に大きいのは、好きなように生き、選びたいものを選んでいいんだと示したこと。Fenty Beautyは、美しさについての考えを根本から変えたと思う。小さな変化にみえるかもしれないけれど、それは違う。今までほとんど変化がなかった業界に変化を起こすというのは、とてつもないことだから。彼女はもっと評価されるべきだと思う。
──リアーナから受けた影響について考えると感極まってしまうひともいるみたいだけど、それはどうしてだと思う?
彼らは、彼女みたいな有名人がそんなことをしなくてもいい、そこまでやる必要はない、と思ってる。でも、彼女が実際にそういう活動をしているのは、意義のあることだと思う。
──Savage × Fentyのショーは見た?
最高でセクシーなショーだった。いろんな体型のモデルを起用して、Victoria’s Secretのショーの真逆に挑んでいたのもよかった。Victoria’s Secretも悪くはなかったけど。
──どうして今までこういうショーが実現しなかったのか不思議ですね。
本当に。こんなに時間がかかること? バカバカしい。
Credits
Photography Mario Sorrenti
Styling Carlos Nazario
Hair AKKI at Art Partner using Oribe.
Make-up Kanako Takase at Streeters.
Nail technician Alicia Torello at The Wall Group using Chanel.
Set design Jack Flanagan at The Wall Group.
Lighting technician Lars Beaulieu.
Photography assistance Kotaro Kawashima, Javier Villegas and Jared Zegha.
Digital technician Johnny Vicari.
Styling assistance Raymond Gee, Erica Boisaubin and Christine Nicholson.
Tailor Nino Sanaya.
Hair assistance Rei Kawauchi, Takao Hayashi and Motome Yamashita.
Make-up assistance Kuma and Tomoyo Shionome.
Set design assistance Akaylah Reed and Colin Walker.
Production Katie Fash.
Production coordinator Layla Némejanski.
Production assistance Fujio Emura.
Casting director Samuel Ellis Scheinman for DMCASTING.
Casting assistance Cicek Brown for DMCASTING.
This article originally appeared on i-D UK.