「難しい伝え方をしてもピンとこない」中島沙希とGliiicoのKaiと考える、日常のサステナビリティ
ナイキの「エア ヴェイパーマックス 2020 フライニット」は普段の生活に考えるきっかけを授けてくれるポップなシューズだ。カナダ育ちのバンドGliiicoのボーカルKaiと日本で生まれ育ったモデルの中島沙希──2人の若者が環境問題について今想うこと。
僕らは別に環境を壊したいわけじゃない。お洒落で履き心地も最高、その上環境にも良いスニーカーがあるなら、それを進んで履きたい。
この夏、新たに生まれた「ナイキ エア ヴェイパーマックス 2020 フライニット」は、ナイキ史上最もサスティナブルなシューズのひとつだ。
まず今作の見所は、シューズの底部に使用されたフルレングス エアユニットがおよそ75%再生素材を使用しているということ。そもそもナイキは2008年から全て(!)のエアソールに最低でも50%は再生素材を使っていたんだとか。

さらに抜群のフィット感と文字通り飛べる様な軽さを持つことで人気のフライニット。今作の糸はおよそ 67%が工場廃棄物由来の再生素材と、プラスチックボトルなどを含むその他の再生素材を使用されている。その他にも再生素材率およそ50%のオーソライトソックライナーが足の下で快適さを高める一方、シュータンには最低80%以上の再生素材率のフォームを使用。ヒールクリップと爪先の部分のTPU(プラスチックの一種)はおよそ60%再生TPUを含んでいる。

「気候変動や今の現状について、難しい伝え方をしてもピンときてない方が多いと思って。その現状を少しでも変えたいです」と話すのはモデルの中島沙希。
環境問題について個人で大きく変えるのは途方もなく思えるけれど、普段の生活のなかで一人ひとりの意識を変えることはできるはず、その思いから彼女は友人でモデルのソニアと共にEF(イフ)というInstagramを開設した。
「プラスチックを全て使っちゃダメというのではなく、優しくて柔らかいポジティブな提案をしていきたくて。ペットボトルを使わずにマイボトルが良いですよとか、シャンプーもボトルより固形の物が良いですよとか」

「カナダは建国して150年くらいの新しい国だから、文化もすごく多様だし、みんなが新しいルールを持ち込んで常に変化している」というのはスリーピースバンドGliiicoにて音楽活動を行うKai。彼は今年東京に拠点を移すまではカナダのバンクーバーで暮らしていた。
「東京でも最近レジ袋が有料になったけど、カナダは3年前くらいから有料化されて、みんなマイバックで買い物するようになった。マイボトルはコンビニでも売っていて、それを買ってずっと使えるんですよね。それが普通のことになってる」

カナダでは、もうすぐプラスチック製ストローと発砲スチロール容器の使用が禁止・制限されるともいう。
「でも、カナダがただ素晴らしいって言いたいわけじゃなくて。日本はゴミの分別とかはすごくしっかりしているし。もし、日本が世界を良くするという考え方をしっかり捉えることができれば、色々な側面においてきっと一番効率よく実践できる国になるんじゃないかな」
爪先から踵まで、とにかくサステナブルな素材ばかりで覆われたエア ヴェイパーマックス 2020。毎日履く靴から、地球の事を考えなおしてみる。そんな気持ちを持てる人にナイキのスニーカーはよく似合う。


ナイキ エア ヴェイパーマックス 2020 フライニットは8月6日よりNIKE.COM及び一部のNIKE販売店にて発売予定。
Credit
Photography Kisshoumaru Shimamura
Styling Masako Ogura
Styling Assistance Chisaki Goya and Kana Hashimoto
Hair&Make-up Yunn
Text Sota Nagashima