i-DとARTSTHREADによる学生デザイン・コンペティション オンライン投票結果を発表

オンライン投票で最も多くの票を集めたアクセサリー、テキスタイル、ファッションコミュニケーション部門の勝者は?

by Tom George; translated by Nozomi Otaki
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25 September 2020, 4:02pm

i-DとARTSTHREADによる学生デザイン・コンペティション〈Global Design Graduate Show〉。先日オンライン投票が終了し、このGucciとのコラボレーションによる史上初の試みの勝者を決めるべく、現在、各部門で審査が進められている。

最終審査の結果発表の前に、スポーツ&デニム、サステイナブルファッション&テキスタイル、ウィメンズウェア、メンズウェアの各部門で最も多くの票を集めた作品をご紹介。

スポーツ&デニム

セプテンバー・パーク(September Park)/ 米ジョージア州 サヴァンナ芸術工科大学 ファッション専攻

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卒業制作のテーマ:PS² (Park September Postal Service)

現代において、私たちは無意識のうちに、配達員に自分の時間、伝達手段、持ち物を託している。

〈PS²〉は、そんな配達員の制服や梱包資材から着想を得た、普遍的でジェンダーフリーなコレクションだ。「プリントされた抽象的なかたちは、開封された箱や封筒のギザギザした切り口からとったもの」とセプテンバーは説明する。

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卒業や新生活に向けて準備を進めるなかで、セプテンバーはそれぞれの服に、彼女自身の情報やポートフォリオへとアクセスできるバーコードや出荷ラベルを貼り付けた。

「このアイテムは、私が新たなチャンスを受け入れる準備ができている、ということを示している」

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サステイナブルファッション/テキスタイル

リサ・ナウンハイマー(Lisa Naunheimer)/ 英王立芸術院 テキスタイル修士過程

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卒業制作のテーマ:Treasure

「コレクションのテーマは服への愛。私が一緒に育った特別な女性たちのお気に入りのアイテム、彼女たちがずっと手元に置いて大切にしてきた服にまつわる物語を表現している」とリサは説明する。

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天然染料やリサイクルされた廃材を使用し、時間のかかる丹念なクチュールの技術や手作業でつくられたこのコレクションには、大切に扱いたい繊細なアイテムがそろう。

私たちがパーソナルでかけがえのない関係性を築き上げられる服を通して、リサはファッションのあるべき姿を思い出させてくれる。

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ウィメンズウェア

ルーシー・サンダース(Lucy Saunders)/ 英キングストン・スクール・オブ・アート ファッション専攻

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ルーシーの最後のコレクションは、ファッション業界で創造的なアップサイクルに貢献したいという願いをもとに、再利用された帆を中心に展開されている。

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「私がヨットの帆に魅力を感じたというだけでなく、帆の寿命は限られていて、多くが使い古され、破れたままで放置されています」

ルーシーは古くなった帆に新たな命を吹き込み、レイヤーや編んだロープを加えて、ドラマティックなシルエットで鮮やかな色合いの着心地の良いアイテムへと生まれ変わらせた。

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メンズウェア

ソフィア・アデル(Sofia Adell)/ ヨーロッパ・デザイン学院バルセロナ校 ファッションデザイン専攻

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卒業制作のテーマ:SER

日本語の〈生きがい〉をテーマに、ソフィアの最後のコレクション〈SER〉は、彼女のこれまでの人生や成長を形づくってきた服がインスピレーション源/素材となっている。

地面を引きずるほど長いロングスリーブやパンツの裾は、ファッションを通して彼女の祖父の想い出をとどめておくためのもの、と彼女は説明する。

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「ニュートラルな色合いは、時の移ろいや永久的な変化への哀愁を呼び起こす」とソフィアはいう。「でも同時に、それとは対照的に、生き続けたい、前に進み、進化し、探求し続けたいという想いを引き出すような、かすかな光も感じさせる」

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