Preface 17AW 現実とイメージの境

オーストリアのファッションとアートを伝えるPreface: Image Politics in Fashion and Artのインスタレーションは、現実とイメージの違いを可視化し、11通りの解釈をみせた。

by Noriko Wada
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22 March 2017, 2:55pm

オーストリア発の6つのファションブランドと現代アートを紹介したPreface。今シーズン、「イメージは現実の観念にどのような影響があるか、現実はイメージとなってしまうか」をテーマに掲げたこのプロジェクトは、ファッションとアートのイメージが生み出す対話のための空間をつくったという。2015年のAD-DRESSING、2016年のVIENNA ON HTE MOVEに続き、今回の会場となった原宿のA-Galleryでは、2階から1階のエントランスに続く白い階段を3人モデルたちがひとりずつ降りていくインスタレーションが行われた。白い壁と白い階段にすべての音が吸収されてしまったような無音の空間で、ひとつひとつのルックが際立つインステレーションだった。

GON、Natures of Conflict、Selina Rottman、SAGAN Vienna、SIGHTLINE、Jana Wielandの6ブランドが1ルックずつ展開されていたが、なかでもGONの色鮮やかなプリントとSelina Rottmanのオーバーサイズの真っ白なコートが目を引いた。

キュレーターのアンドレアス・シュピーグルは「インスタレーションは終わりません。現実生活こそがインスタレーションであり、続いているのです。モデルのうちひとり男の子がいたと思いますが、わたしたちもよく知っていて、オーストリアに以前住んでいたのです。インスタレーションではみせないけれど、彼は本当にいい笑顔をするんです。インスタレーションのあいだの表情と、その前後にみせるとびきりパーソナルな笑顔をみると、現実とイメージが触れ合うその瞬間こそ面白いなと思います」とi-Dに語ってくれた。

文化的ステレオタイプ、性の役割、ボディ・イメージ、街の風景や社会コミュニケーションなど、各アーティストたちが表現した作品が会場に展示され、ファッションとアートが融合した空間。そこには「ファッションとしてのファッションではなく、文化としてのファッションやデザインについて考えてほしい」というアンドレアスの言葉に呼応する、世界を変えていこうとする力強いメッセージがあふれていた。

Credits


Photography Shun Komiyama
Text Noriko Wada

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