Photography Nine8

ウエスト・ロンドン出身のラッパー ラヴァ・ラ・ルーは新しい「90sドリーム・ガール」

ラヴァ・ラ・ルーが最新EPからシングルカットの「Widdit」のミュージックビデオを公開。

by Georgie Wright; translated by Yuichi Asami
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maj 28 2018, 10:22am

Photography Nine8

ラヴァ・ラ・ルー(Lava La Rue)は、2年前に「(intro)」という楽曲をSoundcloudで公開し、デビューを果たした。以来、彼女は日差しの照りつけるベランダでビールを飲みたくなるようなジャジーなヒップホップを作り続けている。彼女はそれを、UKアンダーグラウンドの雰囲気を注入した実験的なヒップホップ/R&Bだと説明している。気だるいビートに乗せてロンドン訛りでラップする彼女は、陽気でハイな2006年頃のリリー・アレンを彷彿とさせる。

ラヴァ・ラ・ルー(本名アヴァ・ローレルのアナグラム)は、思春期に聴いたレイヴをきっかけに音楽にのめり込んでいった。「初めから、音楽こそが私にとって何かを表現するのに一番効率のいい方法だって感じてた」。16歳になった彼女は、ヒップホップやビートメイカーたちの世界に足を踏み入れ、ロンドンのミュージシャンやアーティスト、ラッパーを初めとしたクリエイティブ集団〈NiNE8〉を結成した(彼らはマーチャンタイズもうまくやっており、フリマアプリ〈Depop〉で買うことができる)

ラヴァは、最高の作品はしばしばコラボレーションによって生まれるということを理解しているようだ。新作EP『LETRA』からの先行でシングルカットされた「Widdit 」は、ネットで彼女を見つけたクリエイター集団〈TokyoVitamin〉のプロデューサー、Mat Jrが、彼女を日本に呼び寄せて制作した楽曲だ。ここに紹介するのは、ラヴァの音楽を聴くニューヨーカーたちの映像と東京を楽しむロンドナーの映像だ。

90年代を彷彿とさせるローファイなノイズは、予定よりも多く入ってしまったものらしい。「いくつかのファイルが壊れたりして、最終的なビジュアルはまばらなものになってしまった」と、ラヴァは言う。「だけど、そのおかげで映像はよりクールなものになった。偶然レトロな雰囲気が加わって、曲にもよく合うビデオになった!」彼らは最高の発明品は偶然によって生まれるということを信じて疑わない。

This article originally appeared on i-D UK.