70年代現代美術の先駆者 ゴードン・マッタ = クラークの国内初回顧展が開催

約10年の活動期間でニューヨークを中心に現代美術のシーンを築き、わずか35歳で短い生涯を終えたアーティスト、ゴードン・マッタ = クラークの国内初個展が開催。

by Daiki Tajiri
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18 June 2018, 6:00am

《スプリッティング》1974 年 ゴードン・マッタ= クラーク財 団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵 © The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.

世界経済の成長が止まることのなかった1970年代当時、豊かなコミュニティーの創出にアートが寄与する方法を模索し、インスタレーションを使用した建築や都市空間へのゲリラ的介入に強いこだわりを持ったゴードン・マッタ = クラーク。そんな、現代美術において新しい視野を加えたパイオニアによる国内初個展が6月19日(火)から、東京国立近代美術館にて開催される。

ゴードン・マッタ=クラーク Photo: Cosmos Andrew Sarchiapone © The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.

35歳という若さで夭折、約10年間の活動期間でマッタ=クラークが行なった表現活動は多岐にわたり、アート、建築、ストリートカルチャー、さらには食の領域にも及ぶ。ラディカルで70年代コンセプチュアル・アート的側面もある彼の作品群は当時の時代背景を浮き彫りにすると同時に、今みても新鮮だ。

今展覧会では、マッタ=クラークにとって重要だった5つの場所にフォーカスをあて、彫刻・映像・写真・ドローイング・関連資料など約 200 点 で紹介。代表作である建物の一部を切り取る「ビルディング・カット」シリーズの中で最大規模の立体作品《スプリッティング:四つの角》も初来日する。

《スプリッティング:四つの角》1974 年 サンフランシスコ近代美術館蔵 San Francisco Museum of Modern Art, Purchase through a gift of Phyllis C. Wattis, The Art Supporting Foundation, the Shirley Ross Davis Fund, and the Accessions Committee Fund: gift of Mimi and Peter Haas, Niko and Steve Mayer, Christine and Michael Murra; Photo: Ben Blackwell; Courtesy the San Francisco Museum of Modern Art.

また現在の東京に関する資料なども展示され、移り変わりが激しい都市にとっての今日的意味が意識された、またとない機会になっている。

《グラフィティ:ソウル・パワー》1973 年 ゴードン・マッタ = クラーク財 団&デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク)蔵 © The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.

『ゴードン・マッタ = クラーク展』
会期:2018年6月19日(火)~9月17日(月・祝)
時間:10:00 - 17:00(金・土曜は 21:00 まで)
会場:東京国立近代美術館
住所:東京都千代田区北の丸公園 3-1

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Gordon Matta-Clark
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