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      film i-D Staff 17 May, 2017

      中条あやみ : 情熱を内に秘めたる20歳

      モデルから女優へと活躍の場を広げる、中条あやみ。苦手なことを乗り越えて愛を持って突き進む、20歳の彼女の今の思いとは?

      14歳でデビューして以降、モデル、女優だけでなくMCも務めるなど、活動の幅を広げ続ける中条あやみ。CHANELの2017年春夏 オートクチュール コレクションでフロントローデビューを果たし、映画『セトウツミ』では第71回毎日映画コンクール「スポニチグランプリ新人賞」を受賞。透明感のある美しい顔立ちに9頭身という抜群のプロポーションを持ちながら、さばけたボーイッシュな性格で大阪出身らしい茶目っ気もある、というギャップも魅力だ。そんな中条が演技の世界に足を踏み入れたのは17歳のとき。右も左もわからない彼女を助けてくれたのは、モデルの経験だった。

      「いきなり演技をすることになったときに一番役に立ったのは、カメラの前で自分がどう映っているのかを想像できたことでした。今は逆に、喜怒哀楽の表情を瞬時に変えられたりするので、演技で学んだことをモデルにも生かせているなと思います。短期集中型のモデルのお仕事とちがって、映画やドラマでは顔は決めている場合じゃないというか、ひどい顔をすることもある。だから、演技のお仕事では自分がかわいく映っているかどうかは全く考えていません」

      実話をもとにした映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』では、ダンスに初挑戦。半年間、毎日8、9時間のレッスンをして、チア団を率いる容姿端麗で成績優秀なリーダーを演じきった。公開を控える『覆面系ノイズ』では、なんと歌も披露するそう。

      「自分は20歳までに何ができるんだろう? 何を頑張ったんだろう? と、第二次思春期みたいに焦っていたときに、『チア☆ダン』への出演が決まったんです。私はマイペースなんですが、それとは真逆のみんなを引っ張る完璧な役を演じることになって、自分とも向き合わなきゃいけなくて難しかったんですよね。でも、10代の頃から20代の人たちと一緒に過ごす中で、いろんな個性があっていいんだと思う瞬間があって。みんなそれぞれの年代らしい楽しみ方をしてるというか、いい意味で今を生きている感じがして、焦らなくてもいいし、ちょっとずつ勉強していけたらいいなと思えたんです。本音を言うと、一番やりたくないと思っていたのが、踊りと歌だったんですけど、去年はどちらも演じることになって(笑)。なんでこんなことやってるんだろう? と切なくなりながらも、それを乗り越えられてすごく自信につながりました。苦手だからこそ真剣に取り組めたというか、やってしまえばもう次は怖くなくなるので」

      最大の障壁をもひょいと乗り越えながら成長を続ける中条は、今年に入り20歳を迎えた。「若さを口実に逃げることはもうできないという責任は感じつつも、大人になっていくのはすごく楽しみ! 怖いものはとりあえず経験したので、どんな役でも挑戦してみたい」と意気込む。憧れずにはいられない女性は、ココ・シャネル、フェミニストの画家で彫刻家のニキ・ド・サンファル、女優シャリーズ・セロン……。年齢を重ねたからこそにじみ出る渋さや格好良さに惹かれる。どんな環境に生まれても、自分に合ったスタイルや生き方を見つけ、ものにしている人が理想なのだという。

      「男女問わず、何かを変えようとしていたり訴えかけようとしている人が好きですね。先日、森美術館で『N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅』もインドなりの宗教や平和をアートを通して訴えかけてくるもので、素敵だなと思いました。やっぱり、発信することって勇気がいることだから。しかも、それが格好いいんです。自分がやろうとすると、ヘナチョコというか説得力がないので、羨ましいですね(笑)」

      仕事で忙しいときも寝る時間を削って本を読み、映画を観て、美術館へ足を運ぶ。情報には敏感だが、SNSは苦手。ただ、うまく付き合う努力はする。「今は流れてきた情報をパッと見て、"そうなんだ"って思うだけで終わっちゃう時代になってしまって、情報の価値が薄くなっている気がしています。日本はある意味、平和というか閉鎖的な部分もあるので、世界のいろんな国の人が置かれている環境や思ってることをきちんと自分で判断して情報として入れていかないと、本当に何が起きているかはわからないなと思っています。見たり読んだりしたことに対して、自分がどう感じるかを伝えていくことも大事。スマホが便利すぎて自分が怠けてる気がしちゃって、ガラケーが恋しい今日この頃です。キーボードを打つよりも、ページをめくることで入ってくることを大切にしたい」

      デジタルネイティブでも気持ちはアナログ派。彼女は今の自分の役割について、社会についてこう考える。「すべては愛につながっているんじゃないか」と。「愛を持っていれば、いい方向に向かうんじゃないかと思うことがよくあります。だから、私は演技やファッションに対しての愛も持っていたいし、ひとつひとつの作品にも愛を持っていたい。活動を通じて愛情の大切さを伝えていけたらいいのかなって。人間、やってできないことなんて、本当にないと思う。意外に極限状態のときに、一番力を発揮できたりするし、情熱さえあればできちゃうものだし。だから、世の中に対していま同じ思いを抱えている人たちが、こういうときこそ団結しないといけないんじゃないかなって。まずは、自分以外の誰かの立場や気持ちになって考えてみようよって思います」

      Credits

      Photography Bungo Tsuchiya
      Styling Chiharu Dodo
      Text Tomoko Ogawa
      Hair Taku For Cutters. Make-Up Tomohiro Muramatsu at Sept. Photographer Assistance Masaki Nagahama. Styling Assistance Mika Kobayashi.

      Ayami Wears All Clothing Chanel.

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      Topics:film, interview, ayami nakajyo, chanel, the break silence issue, actor and actress, fashion, fashion stories

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