この夏身につけたい、世にも奇妙なアクセサリー8選

GucciのニーパッドからAMBUSH®︎の洗濯バサミイヤリングまで、挑戦するには少々勇気のいる8つのアクセサリーを紹介。

by Liam Hess
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16 July 2019, 10:46am

過去数シーズンは、バズったりミーム化するにふさわしいアクセサリーの宝庫だった。Y/ProjectのデニムパンティやサイハイのUgg、BALENCIAGAのプラットフォームクロックス、Viktor&Rolfのクチュールコレクションで登場した〈Sorry I’m late I didn’t want to come(遅れてごめん、気が乗らなくて)〉と大きく書かれたパープルのチュールドレス。もしかしてデザイナーたちはみんなSNSのバズ(ときには炎上)狙い?と疑ってしまうほど。それほどまでにやりたい放題の、アグリーで奇々怪々な〈イット〉アクセサリーが世界を驚かせた。

ステートメントを声高に叫ぶものから、インターネットでバズりにバズったアクセサリーまで、i-Dが厳選した、今こそ身につけたい8アイテムをご紹介する。もちろんバラクラバはランクインしている。

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8位:内なる旅行者を解き放つ、BALENCIAGAの〈I ❤ Paris〉クロスボディバッグ

グルジア(ジョージア)出身のデムナ・ヴァザリアは、ミーム・クローズの覇者だ。かの有名なVetementsのDHLロゴ入りTシャツからBALENCIAGAのトゥーマッチなコートの重ね着(インターネットでは『フレンズ』のジョーイのスタイルと比較されていた)まで、彼は確実に、1体のランウェイルックをバズらせるためのコツを知っている。

BALENCIAGAの最新コレクションでは少々シンプルに寄り、ブランドの豊かな歴史を反映した、洗練されたテーラリングにフォーカスしたが、デムナはそこに、消費者文化についてのこれまでの彼の考察を暗示するような1〜2個のアクセサリーを加えた。注目すべきは、たとえばダサダサなフォントの〈I ❤ Paris〉に埋めつくされたこちらのクロスボディバッグをはじめとする、旅行客が持っていそうなデザインのプリントが施されたバッグ。そこまで目立つわけではなかったものの、コレクションのデムナらしさを支えていた。

7位:これで髪型はばっちり! Moschinoのヘアドライヤーバッグ

ミーム・クローズというフィールドにおいて、デムナに負けずとも劣らない存在感を発揮しているのはジェレミー・スコットだろう。彼はJeremy Scottで、そして2013年からは、彼自身のブランドと同等の強烈な個性を放つイタリアンブランドのMoschinoで、のべ20年間、ポップカルチャーの安っぽさをひそかにハイファッションに取り入れてきた。

2019年秋冬コレクションで彼のインスピレーション源となったのは、米国のクイズ番組。特に「The Price is Right」という番組だ。この番組では、回答者が高級車や洗濯乾燥機の値段を当て、当たったらその品を獲得できる。米ドル札プリントのドレスや、いわゆるTVディナーと呼ばれる冷凍食品を模した巨大なケープなど、大量消費主義への茶目っ気ある批判精神はみせつつ、そのアクセサリーはどれもこれもがインスタ映えの極み。i-Dのおすすめはモデルの肩から下げられたヘアドライヤーバッグ。オープニングを飾ったカイア・ガーバーのビッグヘアと合わせたい。

6位:これであなたも洗濯物。AMBUSH®︎の洗濯バサミイヤリング

AMBUSH®︎のYOONといえば、新奇なアクセサリーを生み出すことで有名だ。タバコのライター、ソーダ缶のプルタブ、大きなカプセル剤を模したアクセサリーなど、ユンは日常に溢れる品々を遊び心たっぷりに調理し、彼女は今やファッション界で引く手数多のジュエリーデザイナーとなった。いちばん有名なのはDior Manでのキム・ジョーンズとのコラボだろう。

2019年秋冬コレクションでは日用品をさらに追求し、洗濯バサミのイヤリングを発表。スタッドがクリップのあいだに隠れており、まさに本当に洗濯バサミが耳を挟んでいるかのよう。これをつければあなたも洗濯物にしかみえない。洗濯物たちといっしょに、夏の午後の風に吹かれよう。

5位:これぞレイヴの必需品。Marine Serreのプリント入りバラクラバ

マリーン・セルがパリの地下倉庫の奥深くで発表した2019年秋冬コレクションは、サイバーパンクに着想を得た冒険へと観客をいざなった。スモークがたかれ、不穏なテクノが流れ、レーザーが光り、会場は未来的なダークネスに包まれていた。

ボウリングバッグなど、マリーンのシグネチャーである規格外のアクセサリーは多数登場したが、なかでも特に注目を集めたのは三日月ロゴがプリントされたバラクラバシリーズだ。ファイナルルックの、鍵やキーリングが全身に散りばめられた全身(文字通り頭から足元まで)ボディスーツにも三日月ロゴがあしらわれていた。人間の限界までおしゃれにキメて銀行強盗を試みたいひとにはぴったりだろう。

4位:Ludovic de Saint Serninのタオルスカートで慎ましやかに

今年2回目となるメンズウェアランウェイショーで、ルドヴィック・ド・サン・セルナンはさらに勢いを増していた。会場はポンピドゥセンター上階の屋外。眼前に広がるパリの街並みは、照りつける太陽を反射して輝く屋根が印象的だ。そんな景色を背景に、汗を模したクリスタルや、汗が染み込んだようなパッチデザインが施されたトップスをまとい、汗をかいたモデルたちが闊歩した。

汗でビショビショになったらどう乾かすか。ルドヴィックはそう考え、ただのベージュタオルにしかみえないルックを発表(実はメリノウール製だ)。私たちが知るかぎり、世界初のスカオル(スカート+タオル)のはず。勇気のあるかたはぜひお試しを。

3位:小銭にぴったりなJacquemusのミニミニバッグ

今シーズン、サイモン・ポート・ジャックムスは〈Le Chiquito〉バッグをさらに小さく極小化。ショーのあとで写真をみても気づかないほどの小ささだ。中に何を入れればいいのかもわからない。数枚の小銭? 鍵1本? あるいはコンドーム…? いや、やめておこう。

しかし、その混乱こそがこのアイテムの不思議な魅力を高めている。ターゲット層はよくわからないものの、それでもみんなが注目している。アクセサリーとしての実用性も怪しいが、あえて非実用的なアイテムを身につけること以上のおしゃれなんてあるだろうか?

2位:Gucci印のホッケーニーパットで安全第一に

Gucciのアレッサンドロ・ミケーレはこれまでも数々の話題アクセサリーを生み出してきた。2018年秋冬コレクションショーでは、モデルが切断された頭部やドラゴンの赤ちゃんを持っており、今年5月のメットガラでジャレッド・レトが彼そっくりの生首を持って現れ、ショーの衝撃を再現した。

今年2月に開催された2019年秋冬コレクションのランウェイでは、スパイクまみれのチョーカーなど、グランジ感、そして呪物感のあるアクセサリーが多数登場。そのなかでも目立ったのは、ダブルGロゴがあしらわれたスポーティなホッケーニーパット。ホッケーはファッショナブルなスポーツではないかもしれないが、アレッサンドロが描く、未来のGucciのヴィジョンは包括的。あらゆるひとを想定している。ファッショニスタのホッケー選手だっているのだから。

1位:Rick Owensの顔面補綴マスクで街に出よう

異様なアクセサリーを身につけたい過激派には、Rick Owens一択だ。今シーズンも彼はぶっとんだアクセサリーを求めるひとにぴったりの奇抜なルックを発表し、期待以上のものをみせてくれた。
Collaborating with the Welsh drag artist Salvia on a series of prosthetic masks and facial

ウェールズのドラァグアーティスト、サルヴィア(Salvia)とコラボして制作した、顔面用のマスクや顔面補綴装置のシリーズは、リックの〈ゴス・ミーツ・グラムロック〉的なモデルたちに、まるで異世界人のような魅力を加えていた。安くも実用的でもないアクセサリーだが、誰にも真似できないルックをまといたいならRick Owensに任せれば安心だ。
アクセサリーについて私たちがここ数シーズンで学んだことはただひとつ。やるならとことん!

This article originally appeared on i-D UK.