SNSが若者のメンタルヘルスに悪影響 最新研究で明らかに

スクリーンタイムが増えるごとに10代のうつレベルが高まっていることが、新しい研究でわかった。うつを含むメンタルヘルスの問題は、2020年までに若者の死因のトップになると予想されている。

by Nicole DeMarco; translated by Ai Nakayama
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05 August 2019, 8:29am

Eddy Chen/HBO.

SNSが及ぼす影響について様々な事実が明らかになり、スマホをスクロールする時間を減らそうと努力しているひとも多いはずだ。とはいえスクリーンタイムの制限をかけても、制限のポップアップ画面が出てきた瞬間に、臆面もなく制限解除ボタンを押してしまう。しかし、もっと本気で制限に取り組むべきなのかもしれない。今年7月15日、医学誌『JAMA Pediatrics』に掲載された「スクリーンタイムと青少年のうつの関連性(Association of Screen Time and Depression in Adolescence)」と題された論文で、SNSの使用とうつの関連性が明らかになった。本論文は、同テーマについての現時点におけるもっとも包括的な研究論文だ。

これまでも、うつと診断される十代が増加の一途を辿っていることが多数の研究で示されてきたが、スマホの使用時間とメンタルヘルスの不調についてはあまり分析されてこなかった。本研究は、4年かけてカナダの高校生3826名を調査し、スクリーンタイムが1時間伸びるごとに、それがSNSであろうと、テレビの視聴であろうと、普通のネットサーフィンであろうと、十代の孤独感、寂しさ、絶望感といったうつ状態のレベルが高まることを明らかにした。また調査対象のうち、より深刻なうつの兆候を示していたのは女子と、社会経済的な立場が低い十代だったこともわかっている。

当然ながら、ここにはスクリーンを通して視聴されるコンテンツの性質が大きく関わっている。本研究は、様々な心を乱す事実を明らかにした。たとえば、テレビに登場する理想的な身体を目にすることで自分の身体への不満につながったり、SNSで自分を他人と比べることで自尊心が低下する(Instagramは一刻も早く〈いいね〉を廃止すべきだ)。またアルゴリズムの関係もあり、十代はそういった考えを強化するコンテンツを探してしまう傾向にある。

本研究が重要なのは、十代のうつが学習障害、認知機能障害の原因となり、薬物乱用や乏しい人間関係、自尊心の低さ、自殺へとつながる可能性があるからだ。うつを含むメンタルヘルスの問題は、2020年までに若者の死因のトップになるとされている。私たちはメンタルヘルス、そしてスクリーンタイムの制限を、もっと本気で検討しなければならない。

This article originally appeared on i-D US.

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