東京コレクションスローバック:mintdesigns

東京コレクションのランウェイを振り返るシリーズ。ファンへ向け、感謝の気持ちを込めたmintdesignsのショー。自由な遊び心でファッションはもっと楽しくなる!

by Tomomi Hata
|
27 April 2016, 11:45am

東京コレクション初日を締めくくったのは、勝井北斗と八木奈央が率いるmintdesigns。遊び心あるテキスタイルで日本の顧客を開拓し、さらにユニクロやCamper、Fred Perryらとのコラボで新たな層へも果敢にリーチしてきたブランドが見据える先は、いよいよ海外。最後の東京コレクションと噂される中での開催となった16-17年秋冬コレクションでは、これまでブランドを支えてくれるファンへの恩返しとでもいうべき、一般公募300名を招待したショーを披露した。2人が掲げたテーマは、「Plastic City」。70年代の人々が思い描いた21世紀、今振り返ってみるとちょっと笑えるアナログな未来感を表現したかったのだという。コレクション制作は、ビニールに刺しゅうをほどこしたり、合皮にギャザー加工をする工場との出会いからスタート。その特異なテクニックをどう生かすか?というところから、こだわりのポストモダンの世界が出来上がった。インスピレーションの元となったのは、イタリア人建築家エットレ・ソットサスによるインダストリアルデザイン。カラフルで一見無駄の多いユニークなシルエットの作品の数々は、昨今の風潮である'ミニマル'の真逆をいく存在。しかし、そういった要らないと思える遊び心こそが、生活を豊かに彩り楽しくしてくれるのだ。もちろん服にもそれは当てはまる。リラックスしたシルエットのコートにはジップで取り外し可能なギャザー。シンプルなスカートやコートには、ビニール素材を刺繍で生地に縫い付けた丸いパッチのようなモチーフがあしらわれている。ブーツも、取り外し可能でショートブーツになったり色が変わったり。ジオメトリック柄やちょっとクセありな配色には、アートを纏ったかのような喜びがある。そういう遊び心こそが、スタイルにメリハリやサプライズをもたらしてくれるのだ。次はいよいよパリか?その愛すべき遊び心で海外のファッショニスタも魅了してほしい。

Credits


Text Tomomi Hata
Photography Shoot Kumasaki

Tagged:
tokyo
tokyo fashion week
throw back
mintdesigns