夢と現実の狭間、Takako Noelの世界

Takako Noelが写し出す世界は、幻想的でエモーショナル。一枚で何かストーリーを訴えかけてくる彼女の写真は、まるで映画のワンシーンを見ているような感覚に引き込んでくれる。

|
10 februari 2017, 6:20am

暗闇の中で煌めく光、深緑に差す光と調和するようになびく白いドレス。Takako Noelがつくる写真は、ファンタジーの世界にいるかのような感覚へと誘ってくれる。フィルムカメラならではの質感やあたたかさから成る独特な世界観は、"幻想"という言葉がぴったりではあるが、カメラを警戒していない被写体の自然な表情からは、リアリティをも感じられる。

1991年生まれの彼女が被写体に選ぶほとんどは、友人たちや、彼らづてに出会った知り合いで同世代。その世代だからこそ理解し合える将来への不安や、若さゆえの脆さ、そして内に秘める溢れんばかりのエネルギーの美しさを切り取っている。

撮影には、主にフィルムカメラを用いる。その理由は、「デジタルのようにその場で確認できないので、その場の空気に集中ができるから」。そして、そのあたたかみのある質感と、予期せぬ瞬間に生まれる"美しさ"を大切にしているからだ。

単なる"写真"という枠にとらわれず、その先の表現を試みている彼女。写真にペイントを施したり、スキャンしたグリッターやビーズを乗せるなど、そのクリエーションの幅はこれからも広がるだろう。

永井貴子(Takako Noel)/1991年東京生まれ。London College of Fashionにて写真とスタイリング、雑誌編集を学ぶ。現在、フリーランスのフォトグラファー、アートディレクター(ブランドのビジュアルブック製作など)として活動中。写真集はこちらから。

http://www.takako-noel.com/

Credits


Text Nozomi Kinoshita