ニュージーランドの宅録女子:Fazerdaze初来日インタビュー

2017年ニュージーランドの老舗レーベル<Flying Nun Records>からデビューを果たし、10月11〜12日に日本で初来日ライブを開催したFazerdaze。今回、初来日した彼女にi-D Japanはニュージーランドや日本、彼女の周りの音楽シーンについて訊いた。

by Milo Oyamada; photos by Shun Komiyama
|
25 October 2017, 5:26am

——今回日本で初のライブでしたがいかがでしたか?
「特別なショーだった! アジアに来るのも初めてだったし、日本でライブするのは前からの夢だったから、いまだに信じられない(笑)。お客さんも素晴らしくて、いろんな人に出会えた!このTシャツは、昨日のライブのあとにお客さんからもらったもの」

——日本は好きですか?どんな文化が好きですか?
「ええ、大好き! 私の住んでいるニュージランドとは全然違うし、オープンな気持ちになったかな。日本の、人が好きなものをオープンに好きでいる文化がいいなと思う。この前、ゴールデン街のバーに行ったんだけど、 一人ひとりが好きなことへの情熱を持っていて、<ナイチンゲール>っていうノイズバーは、利益より好きなものを伝え合ったりすることを大事にしているみたいで、そういうところが好き」

——音楽を始めたきっかけを教えてください。
「14才でギターを始めたんだけどそれを通じて友達もできて、一度音楽を始めたら色々な感情を解放できてハマっちゃってずっと続けてる(笑)」

——どんな10代でしたか?
「いい友達を探すのに時間がかかった。音楽を始めるまでは、ずっと独りぼっちだったけど、音楽を始めてからいい友達ができたかな」

——10代の頃どんな音楽を聴いて音楽を始めようと思いましたか?
「色々な音楽を聴いて育ったけど、ギターを始めたきっかけはbrink182っていうポップパンクバンド。Elton JohnやThe Beatlesとかクラシックなのも好きかな。あとテレビでニュージーランドの音楽やMVもよく見てた。自分の国の音楽を聴くことで、自分も音楽を作ることができるんだって可能性を感じていたわ」

——Fazerdazeの名前の由来を教えてください。
「特に意味はないの(笑)。バンドに名前が必要になってノートにアイデアを出していったんだけど、その中で一番ルックスと音が良くてバンドに合うと思ってつけたの」

—— アルバムを聴いてニュージーランドの気持ち良さそうな風景や気候が思い浮かびました。ニュージーランドの街の雰囲気や気候はあなたの音楽に影響していますか?
「ありがとう。私は(ニュージーランドの)オークランドに住んでいるんだけど、 年中暖かくてずっと太陽が出てるからそれが影響してるんじゃないかな」

——どこで曲を作っていますか?
「私の部屋はスタジオになっていて。このアルバムはそこで録ったの」

——ニュージーランドのミュージックシーンについて教えてください。
「ニュージーランドは会場が少なくてライブできるところが限られているから、バンドやアーティストはユニークじゃないとやっていけない。だからシーンは小さいけどクオリティが高いの。色々なタイプのバンドがいて面白くてクール。あと政府から海外に行くためのサポートが手厚くて、だから私も今回日本に来ることができたの」

——シーンの中では若者が中心なんですか?
「若い人も多いけど、最近K Roadっていうオークランドのアートストリートでフェスがあって、そこでは90年代のバンドも再結成して出たり、少し年上の人もシーンにいるわ」

——シーンの若者、あなたの周りの友達はどんな音楽を聴いていますか?
「90sが好きな人もいれば、60sまで遡る人もいる。最近で言ったらUnknown Mortal Orchestraが人気!」

——最近ニュージーランドでかっこいいバンドはいますか?
「最近、Dead OceansとサインしたKane Strangはインディでいいソングライターだと思う。 あとAldous Hardingっていうゴス、フォークのシンガーがいるんだけど彼女のライブは絶対に見たほうがいい!」

——宅録にはこだわりはありますか?
「EPやアルバムを作ろうと思ったときは、レーベルにも入ってなくてお金もなかったしマネージャーもいなかった。だから、自分の部屋で録るしかなかったの。でも、スタジオでプロデューサーを入れて曲を作るのもいいと思う。だから宅録自体に固執しているわけじゃないの」

——宅録はオークランドの家で行なっているんですか?
「アルバムの製作中は何回も引っ越しを続けていて、いろんな部屋でレコーディングしたの。 最後にたどり着いた場所が、Morning Sideっていう地域だった。そこでアルバムを完成させたからタイトルを『Morningside』にしたの」

——ミュージックビデオはたくさんのアイデアが詰まった作品が多いですが、インスピレーション源を教えてください。
「映画はたくさんは見ないけど、次の日も考えさせられる様な心に残る映画が好きで、監督だとミッシェル・ゴンドリーとかウェス・アンダーソンが好き。そういうところから、無意識に影響を受けてるかも。映画は友達と見るくらいであんまり詳しくないの。だからもっとたくさん見なきゃいけないと思ってる(笑)」

——音楽に一番影響を受けているものはなんですか?
「ひとつに絞るのは難しいな。ヒットしていてよく耳にする曲から無意識的に影響されているかもしれない。道端で誰かが演奏しているのを聴いて好きなフレーズがあったら取り入れてみたり、強い感情を感じるものに影響されているかも。自分が感じているものを音楽に置き換えて伝えることで、聴く人にも同じものを感じられるっていうのは影響とは少し違うけど、モチベーションとしてあるわね」

——i-D Japan no.4 のテーマは「JOY(喜び)」です。あなたにとって一番の喜びを教えてください。
「人とのつながりかな。音楽があるから人とつながることができるから」

Tagged:
POP
pop music
NEW ZEALAND
Flying Nun Records
Fazerdaze
music interviews
morningside
shun komiyama
milo oyamada
newzealand