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      news Briony Wright 7 March, 2017

      Maison Martin Margielaの秘話を探るドキュメンタリー

      ファッション界において多大なる影響力を放ち続けるMaison Martin Margiela。その始まりと終わり、そしてその裏側を深く探る作品『My Margiela』とは。

      Maison Martin Margielaの魅力の真髄は、そのつかみどころのなさにある。だからこそこのレーベルに関連するニュースには誰もが飛びつく。Margiela世界ともいうべきその魅力を深く探るドキュメンタリーと本が今年中にもリリースされるという——『We Margiela』の発表はやはりエキサイティングなニュースだ。かつて「姿が見えないデザイナー」とまで称されたことがあるマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)は、そのキャリアにおいて一貫してインタビューや写真撮影、ショーでの挨拶などを拒み、2009年にレーベルを後にしてからは表舞台から完全に身を引き、今はどこかでひっそりと暮らしている。2008年に『The New York Times』紙に掲載された記事には、これまでほとんど明かされることがなかったマルジェラの顔写真のスナップとともに、マルジェラがファッション界と大きな距離を置いていた理由が綴られていた。同紙は、マルジェラが自らの存在感を消したのは、90年代中期に台頭してきたセレブリティ文化への嫌悪反応が原因で、また消費者には「メディアによって煽られるのではなく、服そのものやレーベルの哲学に共感してもらいたい」という思いが強いからだと説明している。そして、その姿がどうしても掴めないからこそ、外界のファッション関係者やファンたちはこれまで長きにわたりMaison Martin Margielaの裏側で何が本当に起こっていたのか、否が応でも想像を掻き立てられてきたのだ。

      特設サイトによると、『We Margiela』は「謎多き唯一無二のメゾンMaison Martin Margielaを見つめ、明かされる、知られざるストーリー」という内容になるという。Maison Martin Margielaの共同創始者であるジェニー・メレンズ(Jenny Meirens)とMargielaクリエイティブ・チームのメンバーたちが応じたインタビューから浮き上がってくるのは、「強い直感と、クリエイティブにリスクを負うことの喜び——それらに動かされて」このミステリアスなメゾンが成り立っていたという印象だ。映画は、Maison Martin Margielaの始まりと終わりを映し出している——このメゾンが経験してきたことがこれほど公けに、克明に語られたことは、これまで一度としてなかったはず。残念なことに、現在、メレンズとマルタンは絶縁状態にあるという。

      The High Spirits Issue, no. 78, 1990

      このドキュメンタリーと本のリリースは、「2018年にパリでMartin Margiela回顧展が開催される」というニュースが報じられて間もなく発表された。2018年は、Margielaファンにはたまらない一年となりそうだ。リリースまでの間、特設サイトでは、雑貨やドキュメント、撮影現場でMaison Martin Margielaアーカイブを捉えたレアな写真などを、サインアップしたファンたちに3ヶ月にわたり郵送するプロジェクトを展開する。送られてくる写真は、来年リリースの本に含まれるものだというから、ファンたちはそれらを一足先に手にすることができるということになる。

      Credits

      Text Briony Wright

      Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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      Topics:news, fashion, fashion news, margiela, martin margiela, maison martin margiela, we margiela, film

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