Sam Hiscox

2017年の写真家:サム・ヒスコックス

新たな年の幕開けに、新たな才能が作り出す新たな世界観を——i-Dは今年大きな飛躍を見せるであろう写真家を紹介。

by i-D Staff
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06 January 2017, 12:16pm

Sam Hiscox

サム・ヒスコックス(Sam Hiscox)32歳

育った環境について、そしてあなた自身について教えてください。
サマセット(イギリスの南西部に位置する地域)のはずれにある小さな村に育ちました。友達と離れるのがイヤで、友達が去るのと同時にサマセットを出ました。20代前半の頃です。青春期には、若く青い恋愛や悲劇——
そして玄関に警官がたびたび来るような出来事がたくさんありました。

写真に興味を持ったきっかけは?
幼い頃すでに写真や映像を撮ることに興味を示していたようです。両親がそう言っています。6歳のときに撮った写真を今でも持っていますし、家族の思い出を記録しようと両親がビデオカメラを買ったときのことも鮮明に覚えています——
それはすぐに私のものになりました。

写真というメディアにそこまで惹かれるのはなぜですか?
ひとや場所を記録したいという衝動をずっと感じてきました。写真は、その衝動をもっともパーソナルなかたちで満足させてくれる方法です。私の写真は日記であり、日常に潜む美と、それを私に共有してくれる人との関係を記録する方法なんです。いろんな意味で人生そのものが現実を超えた体験であって、その感覚が圧倒的であればあるほどそれを写真に収めたいと強く感じます。

写真はどのように学びましたか?
16歳のとき、初めて写真を勉強する機会に恵まれました。当初はただカメラがどう機能しているかを知りたかったのと、自分が撮った写真を褒めてもらいたいという思いしかありませんでした。だから、学校ではそれほど深く写真を追求できたわけではなかったんです。そこから、今の手法にたどり着くまでには、人間としての成長に伴ったプロセスがありました。

写真の世界でキャリアを築く上で、学位は必要だと思いますか?
まったく必要ないと思います。そこに「やらずにいられない」衝動を感じて、自分を知り、目標がハッキリしてくれば、もう外の世界でその道を突き進むべきだと思いますね。

あなたをインスパイアしてやまないひと、ものとは?
私の周りにいる人、人生のアップダウン、愛、恋愛関係——人生そのものにインスパイアされます。

あなたの世界観を言葉で説明すると?
誠実。

これまでのキャリアのハイライトは?
友達や家族を写真に収められるということ。そしてこれまでに数多くの変わり者たちに会えたことでしょうか。

一番撮影してみたい場所は?
私の地元です。

クリエイティブなインスピレーションを得るために行く場所などはありますか?
これまで思いついた最高のアイデアは、すべてシャワーを浴びながら考えついたものですね。

撮影してみたいひとは?
マコーレー・カルキンは、彼があのピザ・バンドを始めた頃からずっと撮りたいと思っています。

あなたが大切にしている信念は?
平等、多様性、受け入れるということ、人権、そして敬意です。

現在取り組んでいるプロジェクトは?
本の制作です。印刷物として世界に発表したい作品群がいくつかあるんです。それと、今は長編映画のストーリーの大筋を書いています。

2017年にもっとも期待することは?
これまでになく人々がヒューマニティを痛感している一方で、世界コミュニティとしての私たち人類が完全に分裂してしまってもいる、皮肉な現実がある今、世界が今後どうなっていくのか、目が離せません。悪いことが起これば、その後には必ず良いことが起こる——ポジティブな変化が起こるんじゃないかと思っています。

どうやって新年を迎えましたか?
物心ついたころから決まり事のように、1月1日は横になって過ごします。

新年の抱負は?
カラオケをもっと。

センテンスを終わらせてください。「新しい一年、新しい……」
不安。

未来に向ける希望や夢は?
ひとつの民族"人類"としてそれぞれの差異を超えて、互いに認め合える世界——
それが、私の生きているうちにできあがってくれたらと思います。

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