NYにはためく「ある男の人が昨日、警官にリンチされた」のバナー

Black Lives Matterの活動が欧米を駆け巡る中、アメリカ人アーティストが伝統的なNAACPのバナーを現代にアップデートし、警官による黒人射殺事件にプロテストしている。

by Felix Petty
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14 July 2016, 1:02am

Dread Scott, A Man Was Lynched by Police Yesterday (2015). © Dread Scott. Courtesy of the artist and Jack Shainman Gallery, New York.

このバナーはもともと「ある男の人が昨日リンチされた」というものでニューヨークの5番街に1936年から1938年の間NAACPのビルの外に掲げられているものだった。これは当時、多くの黒人がリンチされていた(主にアメリカ南部)ことに対するプロテスト行為だった。2015年に行われた調査によると子供を含む約4000人の黒人が1877年から1950年の間にアメリカ南部でリンチされている。アメリカ人のアーティストであるドレッド・スコット(Dread Scott)がこの歴史ある旗を現代にアップデートし「警官に」を追加し、今月になって立て続けにアメリカで起こっている警察官による黒人殺人に抗議している。今年、アメリカでは509人が警察によって殺されている。2015年には990人だった。被害者のうち白人ではない人の割合は異常に高い。

「警官による殺人は何十年も注意深く追ってきたけど、気づいたらNAACPのバナーをアップデートしなきゃと思ったんだ」。スコットはArtnetとのインタビューのなかで語る。アメリカで続いている警官による黒人射殺事件ではアルトン・スターリングとフィランド・カスティルがこの警官に殺された黒人のリストに新たに追加された。これをもってドレッド・スコットと彼のギャラリーがニューヨークの同ギャラリーにて開催されている「For Freedom」というグループ展の入り口にこのバナーを掲げようと決めたようだ。

Credits


Text Felix Petty
Translation Nina Utashiro

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