ラリー・クラークが提案するラグジュアリーとユースの関係性

スニーカーとユースとスケート− 具現化された反骨精神をパリやラグジュアリーといった相反するフィルターから通して見た新プロジェクト「ラリー・クラーク プロジェクト | パリ セッション」が発表された。

by Yuuji Ozeki
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14 November 2016, 1:55am

今期のキャンペーンモデルにラッパーのA$AP Rockyを起用するなど、ブランドが持つエレガンスのイメージとは対照的な視点からファッショナブルなクロスオーバーを展開している DIOR HOMME が新たなプロジェクトを始動した。クリエイティブ ディレクターのクリス・ヴァン・アッシュがデザインを手がける新作スニーカー、B06 コレクションの発表にあわせ、今回はアメリカ人アーティストのラリー・クラークを監督に迎えたショートフィルムを発表した。

『ラリー・クラーク プロジェクト/パリ セッション』と題された本作は、長年ユースカルチャーを見つめてきたラリーが、ノーブルな雰囲気漂うパリを舞台に彼のライフワークであるスケートカルチャーをテーマに、ユースの葛藤やイノセントでありながらどこか刹那的なマインドを表現した作品である。登場するのはスケーターと若いモデルたち。パリの歩道やセーヌ川を背景に佇む彼らはいずれも都会的でありながらも芯の通った、洗練された強さを感じさせる。インダストリアルなサウンドトラックをBGMに、スプラッターペイントで彩られた、ラグジュアリーだけどどこかアナーキーなスニーカーとスケーターカルチャー、それぞれが持つ個性と強さがぶつかり合いながらも見事な調和をみせる仕上がりとなっている。新しい可能性に向かって前進し始めたメゾンのアプローチから目が離せない。

Credits


Text Yuuji Ozeki