アートと“一体化”する解放感

“アート”と“アーティスト”の枠を超えるウルトラテクノロジスト集団・チームラボ。新作がお披露目となる個展「teamLab; Transcending Boundaries」がスタートした。

by Kanayo Mano
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19 August 2016, 1:45am

"光の点"の集合体がカーテンのように無数に連なり、光の色が変化することでまるで宇宙空間を漂っているかのような感覚に陥る「Crystal Universe」や、白い水の中を歩くと、人の歩みと水面の変化に応じて花がインタラクティブに咲き乱れる「Flowers and People on the Water」など、チームラボの作品は、身体の感覚、空間認識、アートと鑑賞者、常識にがんじがらめになったあらゆる感覚を"曖昧"にし、"解放"していく。今年3月にシンガポール、マリーナベイ・サンズの「アートサイエンス・ミュージアム」に常設展示を公開し、世界でも注目を集めるチームラボは、プログラマや数学者、建築家、編集者と、様々な分野のスペシャリストからなる、アート界でも特異な存在だ。

そんな彼らの作品が現在、東京・表参道の「GYRE」で展示されている。ただ観覧するというよりは、"体感できる"と言った方が正しいかもしれない。新作「人に咲く花」では、真っ暗な空間に入ると、鑑賞者の体に次々と花が咲き、そして花びらが舞って散っていく。顔に色鮮やかな花が咲き誇る様は、まさに自分が作品と一体化したような感覚になる。作品との距離が曖昧になり、鑑賞者という受け身の立場から解放される感覚は、言葉では言い表せないほど心地よいものだ。ほかにも同展では、作品間の境界をシームレスに蝶が飛びかう「境界のない群蝶」「The Void」を発表。鑑賞者と呼応し、変化し続ける特異な作品を、この機会に体感してほしい。

teamLab: Transcending Boundaries
会期:開催中〜9月25日(日)
会場:GYRE 東京都渋谷区神宮前5-10-1
会館時間:11:00〜20:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:不定期(8月22日は休館)
入場料:無料
※白い服装で行くとより展示が楽しめます。

Credits


Text Kanayo Mano

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