東京都写真美術館がリニューアル・オープン

2年間の休館を経て、東京都写真美術館がリニューアル・オープン。総合開館20周年の記念となる展示では“人類と文明の終焉”という壮大なテーマが広がる。

by Kanayo Mano
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01 September 2016, 2:55am

《パラマウント・シアター、ニューアーク》 2015 ©Hiroshi Sugimoto/Courtesy of Gallery Koyanagi

いよいよ今週、9月3日にリニューアル・オープンを迎える東京都写真美術館。総合開館20周年という節目でもある記念の展示として、写真家・現代美術作家である杉本博司の「ロスト・ヒューマン」展が開催される。"人類と文明の終焉"というテーマを掲げ、2フロアにわたる大ボリュームで、杉本の世界観と歴史観に迫っている。

空・海・水平線をモノクロで写した杉本の代表作<海景>でスタートする本展は、「太陽系の第3惑星地球には大量の水が存在、5億5千年程前から水中での有機物による爆発的な生命現象の連鎖が始まった」と杉本自身の解説がつく。地球と人類、文明の始まりと終わりを追ったインスタレーションは33のシナリオからなり、杉本の作品や蒐集した古美術、化石、歴史的資料などから構成されている。インスタレーションに添えられた「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」という杉本の言葉は、環境の破壊が叫ばれ、人類が築いた文明や遺産が簡単に爆破される今だからこそ特に、胸に迫るものがあるはずだ。

9月3日には、杉本と批評家の浅田彰、編集者の都築響一が "文明の終焉"というテーマについての対談を行う。歴史、思想、文化的な側面から幅広く掘り下げるトークとなりそうだ。こちらもぜひ参加してみてほしい。

《ラストサパー サンディ》 1999/2012 ©Sugimoto Studio

杉本博司 ロスト・ヒューマン
会期:9月3日~11月13日
開館時間:10:00~18:00(木・金曜は20:00まで)
休館日:毎週月曜日(ただし月曜が祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
会場:東京都写真美術館 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
入館料:一般1000円、学生800円、中高生・65歳以上700円

対談
日時:9月3日 14:00~16:30
浅田彰(批評家、現代思想)×杉本博司
都築響一(写真家、編集者)×杉本博司
会場:東京都写真美術館1階ホール
定員:190名(整理番号順入場/自由席)
入場料:無料(要入場整理券)
整理券は当日10時から1階ホール受付にて配布。

©Sugimoto Studio

〈海景〉《ガリラヤ海、ゴラン》 1992 ©Sugimoto Studio

Credits


Text Kanayo Mano

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