ETHOSENS 17AW タイムラグを内包した服

直線的なカッティングを得意とするETHOSENSの最新コレクション。時間のズレが引き起こす違和感を表現した。

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mar 27 2017, 5:26am

今季のETHOSENSは、"LAG is fine"をテーマにコレクション発表を行った。シャツの前立て位置は胸元から裾に向かっ斜めにずらされ、二重に仕立てられた身頃のヘムラインには段差が作られている。ロングコートの上からさらにシャリ感のあるコートを羽織ったルック、これらは襟の後ろ側で留めらているだけなので、歩くたびに空気を孕みながら身体と絶妙な距離感を保っていた。時間の揺らぎを感じさせるスタイルだ。ビーバーのPコートの下にはタキシードクロスのノーカラージャケットをレイヤードしたり、トップスには揺らめくストライプ柄のシャツやピッチの異なるバイアス状のボーダー柄をプリントした。異なる素材感の対比とズレ感のあるグラフィックを通して、奥行き感はさらに顕著なものに。クラシックの代表格であるテーラードジャケットをベースにしながらも独自の遊び心が取り入れられている。

シンプルかつシャープなカッティングの中に散りばめられた技巧の数々は、今シーズンも我々に静かな驚きを与えた。パリでの展示会参加を経て、今まで以上に海外進出に気持ちが傾いていることの表れなのだろうか、終盤には頭にターバンを巻きつけたルックも登場した。

Credits


Photography Jus Vun
Text Yuuji Ozeki