ボッテガ・ヴェネタが最新コレクション『Salon 03』を発表

ボッテガ·ヴェネタが最新コレクションとなる『Salon 03』を発表。クリエイティブディレクター、ダニエル・リーが次に選んだのは産業とデザインの都市、デトロイト。

by Kazuki Chito
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01 November 2021, 4:16am

ボッテガ·ヴェネタが最新コレクションとなる『Salon 03』を発表した。ロンドンを皮切りに、サロン形式でのコレクション発表を行ってきたダニエル·リーによるボッテガ·ヴェネタ。クチュール黄金期のプレゼンテーションからインスピレーションを得たという「サロン」は各シーズン毎に新しい領域を探究し、ローカルコミュニティと出会うために場所を転々とする。

今回、ダニエル・リーは『Salon 03』の発表をする場所として、デトロイトを選んだ。リーは、6年前にデトロイトを初めて訪れて以来、デトロイトの人々とクリエイティブに魅了され、コラボレーションを行いたいと願ってきた。アメリカにおけるリテールビジネスを先駆けて発達させたデトロイトは、テクノやモータウン・サウンドを生み出し、世界でもっとも美しい自動車を発明してきた。また、ミシガン州はアメリカの近代建築運動を率いるなどし、デトロイトは常にデザインを重んじ、革新によって導かれてきた都市だとリーは説明している。イングランド北部の工業地域で育ったダニエル・リーは、デトロイトの技術的、創造的革新性に魅了されたとも言えるだろう。

今回のデトロイトコミュニティとのコラボレーションにおいてボッテガ·ヴェネタが称えるのは、デトロイトがもつ創造力だ。アメリカンスポーツウェアとワークウェアを、コンテンポラリーでハイパフォーマンスなデイウェアに昇華させ、アメリカらしい個人主義と自由の感覚を表現したり、金属糸を通じてエンジニアリングやデトロイトが誇る革命がコレクション通して称えられている。技術的側面と機能性が現代的に解釈され、「ソフトで機能的」というテーマがコレクション全体に表現されていることがわかるだろう。

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『Salon 03』のローンチは歴史あるミシガンシアターで開催された。ルネサンスをよみがえらせた同会場は1926年の建築で、そのスケールと建築技術は、クラシックなアメリカの都市が持つ地位を体現している。また、ショーミュージックは世界でもっとも影響力を持つといわれる音楽都市としてのデトロイトを表現しており、デトロイト出身のエレクトリックミュージシャン、MOODYMANNやCARL CRAIGとのコラボレーションが行われた。ショーはミシガンシアターを音と光のインスタレーションへと変貌させ、シアターの歴史と実験的なテクノミュージックの伝統を想起させる。

そして、ダニエル·リー率いるプレタポルテコレクション第三弾、『Salon 03』はサロン形式のコレクション発表という形式を保ちながら、デトロイトという力強い都市を表現し、ショーを見る全ての者を圧巻し、大成功を収めた。もし、まだショーフィルムをチェック出来ていない方がいればぜひチェックしてみてほしい。