写真家・鈴木親 個展「東京の日常の断片」未発表作品約40点が集結する

ファッション、アートを横断する唯一無二の写真家・鈴木親が捉えた秘めやかな断片たち。3月7日(土)から4月11日(土)の期間、TERRADA Art Complex 5階〈KOSAKU KANECHIKA〉にて開催。

by i-D Japan
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06 March 2020, 8:07am

「Nakameguro, Tokyo」© Chikashi Suzuki, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

デジタル、インターネット、スマホ、SNS、写真表現が成し得た芸術的表現に変化が訪れた。「写真」を介した社会とのコミュニケーションは、プロやアーティストのみならず、芸術的な目的だけではなく「手段」として私たちの生活に根付いている。

近年、〈KOSAKU KANECHIKA〉にて、意欲的かつ作家ならではのスタンスに基づいて作品の発表を進めてきた鈴木親。作家本人の日常のリアルが織りなされる東京で、2018年に「晴れた日、東京」、翌年の2019年には「わたしの、東京」という、連なりながらもそれぞれ異なった視点で「東京」が捉えられた。そして、今年2020年3月に「東京の日常の断片」というタイトルのもと、写真メディアの再考、写真史としてのレファレンスなど、幾つものコンテクストが重ねられ、綿密に計算されたセットアップではなくプライベートなスナップによる、新たな「東京」が構成された。

いつもの街、どこにでもある風景に花々。作家が常日頃から題材にしている「東京」。その多くがハイスピードな消費社会のなか一瞬で散り咲いてしまうことを避け、時間の経過を待ち望んでいたものだ。

「被写体の曖昧な瞬間や、無意識な部分を意識的に撮っている」と作家が自身の写真について語るように、氏の作品は、現実と非現実の狭間を漂うかのような異次元的な感覚を想起させてくれる。その時その場所でしか得ることができなかったであろうタイミング、被写体たちとの距離感、何かしらの総合的な力量によってもたらされた「偶然」は、時を隔ててやがて普遍的な作品へと昇華される。今回のさらなる解釈による「東京」もまた、私たちを未知の次元へと誘ってくれるのだろう。

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「Shinjuku, Tokyo」© Chikashi Suzuki, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
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「Nakano, Tokyo」© Chikashi Suzuki, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
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「Aoyama, Tokyo」© Chikashi Suzuki, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
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「Shinjuku, Tokyo」© Chikashi Suzuki, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

展覧会名
鈴木親「東京の日常の断片」

展覧会会期
2020年3月7日(土) − 4月11日(土)

開廊時間
11:00 - 18:00(火・水・木・土)
11:00 - 20:00(金)
日・月・祝は休廊

会場
KOSAKU KANECHIKA
〒140-0002
東京都品川区東品川1-33-10
TERRADA Art Complex 5F
03-6712-3346
kosakukanechika.com
入場無料

https://chikashisuzuki.net/

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