ujoh spring/summer 17 at tokyo fashion week

時に心の滓を洗い流しながらなおも前進していく、凛々しさと軽さを持つ女性像を打ち出したUjoh。

by i-D Staff
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18 October 2016, 7:07am

低めに設定された天井、場内の左右には鉄骨が幾重にも張り巡らされておりランウェイはマットなグレーで覆われている。そんな圧迫感のある雰囲気とは裏腹にショーは颯爽とスタートした。カラーパレットにはミリタリー調のカーキやネイビー、淡いアイスブルーなどが用いられ、脇腹をえぐるようなドローストリング使いが冴えるアシンメトリーなサテントップスにリブで編んだ長めの前垂れを合わせ、スポーティなブルゾンを羽織るレイヤリングがスタイルのベースとなっている。時折カサブランカのプリントをのせたワンピースやワイドパンツなどを織り交ぜながら、シルバーのチークを塗ったプリミティブなモデルが急ぎ気味でウォーキングを続ける。それはマニッシュともフェミニンともいえないが、そこはかとないピュアネスと何か決意めいたものだけは感じ取ることができた。そんな軽快で凛々しい雰囲気が今シーズン提案したいスタイルのようだ。しかし、それらの形容詞をそのまま発するにはどうもしっくりとこない。ショーを見ながらデザイナー西崎暢の師、山本耀司がかつて「お葬式」をテーマにしたショーを披露していたことを思い出した。彼はそのとき、喪服は究極のエロティシズムであるといっていた。とするならば、これはお葬式で疲れ果てるまで慟哭したあくる日に晴れ渡る朝空のもと、身も心もスッキリと、そして以前よりも少しだけ強くなって前へと進む、そんな女性を表現したコレクションなのである。

Credits


Text Yuuji Ozeki
Photography Takao Iwasawa

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