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躍進する16歳の新星、リリー=ローズ・デップ

ソーシャルメディア時代の新人モデルが撮った写真からChanelのファッションショーの舞台裏をこっそり覗いてみよう。

by Tess Lochanski
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06 April 2016, 5:50pm

私たちは、憧れを抱くように出来ている。それも、どうしようもないほどに。世の中には数多のスターやアイコンたちがいつでも輝きを放っている。それでも私たちは常に新しいスターが空(またはInstagramのフィード)から流れてくるのを待っている。リリー=ローズ・デップは、まさにその1人だ。ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘である16歳のサラブレッドは、美しい頬骨を持ち、ソーシャルメディアで世界一クールな存在感を放ち、女優としても頭角をあらわしつつある。InstagramなどのSNSが絶大な影響力をもつインターネットの時代が生んだ、美しきイットガールである。

「メディアが大騒ぎするなかで育ったの」と彼女はいう。「ずっとそうだったわ。両親はカメラマンや私のファンに対しても冷静に見てたの。自分がそれだけの注目を浴びるようなことは何もしてないってすぐに気づいたわ。何をしても、しなくても同じ。この状況は変わらないの。だから、あまり深刻にとらえてはいけないと思う。落ち着いて、自分の人生を生きなければ」

Chanelのショーの後、バックステージで会ったリリー・ローズは、人だかりの中でひときわ穏やかで冷静だった。周りにいるのは、ただのファンたちではなく、ケンダル・ジェンナーやカーラ・デルヴィーニュといった、世界中で愛されるイットガールたちだ。彼女が初めて大舞台に立ったのはほんの一年ほど前、Chanelのメティエダール・コレクションに起用されたときだった。それ以降Chanelのキャンペーンモデルに抜擢され、レベッカ・ズロトヴスキの『 プラネタリウム』(2016)でナタリー・ポートマンと、『 The Dancer』(2016)ではsokoと共演するなど、映画女優としても注目され始めている。

そして今リリー・ローズは、三度目となるショーのバックステージでプロフェッショナルと呼ぶにふさわしく振舞っている。ストラップレスのトップスをまとい、高い位置でまとめ髪にした彼女は、背筋を伸ばして礼儀正しい笑みを浮かべている。ラガーフェルドが少し離れた場所から目を配り、バネッサは少し近いところで見守っている。「一番好きなのは映画をつくることよ」と彼女は言う。映画界でキャリアを積んでいくつもりなのかと訊いたところ、肩をすくめて微笑みながら、こう答えてくれた。「ふたご座だから、思ったことをすぐ行動にうつすタイプなの。今は演技が楽しいと思っているけど、この後どうなるかはその時々にならないとわからないわ」。気負うことなく軽やかに、彼女は自分の道を進んでいく。

Credits


Text Tess Lochanski
Photography Angelo Pennetta