直木賞作家・西加奈子による絵画個展「おまじない」「“I”beyond」

直木賞作家でもある西加奈子による絵画個展が東京・千代田にあるAI KOWADA GALLERYにて、6月10日から6月24日までの「おまじない」、6月30日から7月16日までの「“I”beyond」と、2部構成で開催される。

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apr 26 2018, 12:11pm

ドブロブニク "おめでとう。" ボール紙にクレヨン 460x550mm 2018年©Kanako NISHI courtesy of AI KOWADA GALLERY

2004年に『あおい』で小説家としてデビューし、その後も『さくら』や『きいろいゾウ』『サラバ!』など、新鮮でありながらノスタルジックなタッチで読者の心を暖かくしてきた、西加奈子による絵画個展が2部構成で、6月10日から6月24日までの「おまじない」、6月30日から7月16日までの「“I”beyond」と、AI KOWADA GALLERYにて開催される。

常に小説のテーマを、絵画においても表現してきた彼女は段ボールにクレヨンという素朴な素材に、力強いストロークで描きあげるという独自のスタイルを確立し、2017年の個展「(i アイ)」では、ギャラリー空間全体を使ったインスタレーションアートを発表。彼女の小説で描かれる世界観を表現した作品は、鑑賞者を柔らかくも、パワフルな世界へ引き込んだ。

Left : ドラゴン・スープレックス"お前がお前やと思うお前が、そのお前だけが、お前やねん。"ボール紙にクレヨン 550×460mm 2018年. Right : 孫係 “私たちは、この世界で役割を与えられた係なんだ。” ©Kanako NISHI courtesy of AI KOWADA GALLERY

2部構成で開催される今展覧会。前期の「おまじない」では、刊行されたばかりの10年ぶりの短編集『おまじない』に沿って制作された具象絵画8点が展示される。後期の「“I”beyond」は前回の個展「(i アイ)」のインスタレーション作品を再編し、抽象絵画として全13点の作品が展示される。

これまでも、物語とイメジネーションを通して、LGBTや移民問題をはじめとした社会問題と対峙してきた彼女の絵画作品は小説同様、多様性の豊かさを改めて感じさせてくれる。会期中にはアーティスト本人と小説家、エッセイストである村田沙耶香によるトークイベントも開催予定だ。

i(アイ) “no7” 2017 ©Kanako NISHI courtesy of AI KOWADA GALLERY
i(アイ) “no8” 2017 ©Kanako NISHI courtesy of AI KOWADA GALLERY

西加奈子「おまじない」「“I”beyond」
会期:前期: 6月10日(日)- 6月24日(日)「おまじない」
後期: 6月30日(土)- 7月16日(月・祝)「“I”beyond」
14:00-18:00、会期中無休、入場無料
会場:AI KOWADA GALLERY
住所:千代田区外神田6丁目11-14、3331 Arts Chiyoda 2F