Shay Litman photographed by Dudi Hasson

イスラエルの都市でラップする16歳の少年、シェイ・リットマン

写真家のデュディ・ハッソンは、路上でラップするシェイを見かけるや否や、その才能をカメラに収める必然性を確信した。

by Clementine de Pressigny; photos by Dudi Hasson
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14 May 2018, 6:38am

Shay Litman photographed by Dudi Hasson

シェイ・リットマン(Shay Litman)は、イスラエルの都市テルアビブに住む16歳の少年。シャイで、口数も少ない。自宅の寝室で書いた曲を、ヘブライ語でラップしている。彼が作曲に使うのは、2年前に学校から盗んだオルガンだ。シェイがラップを始めるキッカケになったのは、友人たちとのフリースタイルだった。最初にリリースした楽曲を作るのに要した時間はわずか5分。本人は酷い出来だと思っていたようだが、周囲の反応がよく、リリースに至ったのだという。彼が敬愛しているのは、タイラー・ザ・クリエイター、リル・アグリー・メイン(Lil Ugly Mane)、ヤスミン・レセルロット(Yasmin Leselrot)、gcg737。シェイは音楽を通じて、人々が共感できるような気持ちを表現したいのだという。彼がいつも楽曲の中で扱っているのは、恋人や自分の身体、ドラッグ、住んでいる都市、家族との関係性など、彼自身にまつわること。人前で披露した初めてのラップには恥ずかしさを感じたというが、お金をもらえたことで続ける決心がついたという。そんな彼は、今でも少しの恥ずかしさを感じている。しかしながらシェイは、自分の音楽を共有して、他の人たちに影響を与えられることの素晴らしさを知ったようだ。

彼を撮影した写真家のデュディ・ハッソンはシェイについて次のように語っている:

初めてシェイに出会ったのは、彼が路上でラップしていたときでした。そのあとで彼とはバーで話したのですが、そこは地元のお客さん相手にライブをして、それがラジオでも放送されるという場所でした。彼に写真を撮ってもいいかと尋ねると、ピザを奢ってくれるなら、という条件付きで承諾してくれました。

僕はシェイの歌にに強い感銘を受けました。とても力強く、実年齢よりも大人びているのです。出会ってすぐに彼と個人的に仕事をしたいという衝動に駆られました。彼のクリエイティブ面での成熟と実年齢との対比に、僕は完全にやられてしまったのです。

シェイがこれからどうなっていくのか、未来は彼をどこへ連れて行ってくれるのか、と私は興味深く見守っています。彼は賢く、これまで出会った誰とも異なる素晴らしい少年です。ラップであれ絵画の世界であれ、彼なら自分が選ぶどんなことにおいても成功できると思っています。彼はスターなのです。僕が彼との撮影で表現したいのは―—そしてそれこそ彼が体現していることですが——、誰もが自分らしくあれるという、決断の感覚です。撮影では素晴らしく写るために決まった見せ方をする必要などないのです。

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Credits


Photographer Dudi Hasson
Assistant Photographer Noy Dekel
Styling Shay Lee Nissim
Model Shay Litman

Translation Aya Takatsu.

This article originally appeared on i-D UK.

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