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フリマアプリで大金を稼ぐ方法

英国発のフリマアプリ〈Depop〉の人気ユーザーから、年収1000万円稼ぐ秘訣を学ぼう。

by Annie Lord; translated by Nozomi Otaki
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19 July 2018, 7:30am

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近年、フリマサイト〈Depop〉で大金を稼ぐティーンエイジャーが増えている。彼らはCEOだが、スーツで電話会議に出る代わりに、パステルピンクのボブにキュートなヘアバンドを巻いて、実家の雑然としたDIY倉庫で働く。つい最近までテスト前に読んでいた退屈な数学の教科書も、学校の校則も、彼らにとっては意味がない。彼らは多彩な才能を活かして丁寧な顧客サービスを提供し、ブランドアイデンティティの機微を学んでいる。

わざわざ高い学費を払って大学に通っても、結局無給インターンにしかなれないなら、中古品販売の道を選ぶほうがずっと賢明だ。古着のRalph LaurenのダッドシャツやDiorのサドルバッグをチャリティショップで発掘して転売することで、ティーンエイジャーたちは巨額の富を築いている。彼らの手腕を探るべく、若くして成功したDepopユーザーたちに売上を伸ばすコツを伝授してもらった。

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1. オリー(19歳)ブリストル出身/Oliver’s Archive 運営

「大切なのはレアなアイテムを見つけること。そうすれば買い手は必ず僕から購入するから、もっと値段を高く設定できる。これまで手に入れたなかでいちばん貴重なアイテムは、Chanelのロゴ入りベロアジャケット。あとはMoncler×ファレル・ウィリアムスのコラボアイテムの防弾チョッキみたいなジャケットかな。これは世界に100着しかなくて、700ポンド(約10万円)で買ったものが1500ポンド(約22万円)で売れた。

売上を伸ばすには、わかりやすい写真も重要。僕はスタジオ照明を使って、商品がきれいに映える背景の前で撮るようにしてる。使うのはiPhone X。カメラの性能がめちゃくちゃいいから。

できるだけ早く出品したいから、売る前の試着はほぼしない。完売から10分以内に出品すれば、みんな小売価格の10倍でも買いたがるから。

Depopを始めたのは13歳のとき。米国からTommy Hilfigerのフリースを25ドル(約2000円)で買った。それがDepopで2倍の値段で売られてるのをみて、出品してみたらすぐに売れた。当時は週給15ポンド(約2000円)の新聞配達のバイトをしていた。フリースを売ったら、たった1日で2週間分の給料を稼げた。それがきっかけでのめりこんでいった。2017年のDepopでの売上は29万3759ポンド(約4200万円)で、利益は7万ポンド(約1000万円)だった」

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2. ブレンナ(19歳)ロサンゼルス出身/Elf Workshop運営

「古着を買い始めたのは今から8年くらい前、中学生のとき。いろんな店を回るうちに、掘り出し物を見つけるのが得意になった。カラフルなアイテムはDepopのフィードで目立つから売れ行きがいい。有名メーカーのマムジーンズや80年代のカラーブロックアイテムなど、アイコニックなヴィンテージアイテムも人気がある。私がよく出品するのはテープベルト、クタクタになったオーバーオール、カラフルなストライプトップス、デイジープリント、テニススカート、レースソックス、髪用のリボン。こういうアイテムで、自分らしい世界観を表現している。

特に大事なのは、きれいな写真と丁寧な顧客サービス。自分の頬に青い涙をペイントしたり、クールなピンクのポンポンイヤリング、赤のキャットアイサングラスなど、組み合わせるアイテムも時間をかけて選ぶ。買う側が憧れるような2000年代ファッションのヴィジョンを演出したいと思ってる。お客さんにはハートとかキスマークをいっぱい送って、友だちみたいに接してる。割引や値段交渉にも積極的に応じる。私自身お得な買い物が大好きだし、みんなにも値切る楽しさを味わってもらいたいから。先月の売上はDepopだけで2500ドル(約28万円)だった」

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3. ジョー(19歳)ウォトフォード出身/The Cabin 運営

「店を始めたのは3年前。ここ8ヶ月は友だちといっしょにフルタイムで働いている。1日5〜6時間は〈The Basement〉のようなFacebookグループで今人気のアイテムを探したり、〈StockX〉などのサイトを使って転売価格を予想したり、売れ筋の良かった類似品を参考にしてる。発売情報を調べるのは、@Supreme_leaks_newsのようなInstagramアカウント。それから友だちに10ドル払ってサイトにアクセスしたり、列に並んでもらって、転売するアイテムを手に入れる。購入プロセスを自動で処理できるボットを使うこともある。僕たちがサイトに行って、アイテムを探して、カートに入れて、住所を入力して、決済を終えるまでのあいだに、ボットは同じことを10回できる。ボットの料金は性能によるけど30〜200ポンド(約4500〜30000円)くらい。

今まで売ったなかでいちばん高値がついたのは、Chanel×ファレル・ウィリアムスのコラボレーションスニーカー、adidas NMD Human Race Trail。全世界500足限定だったけど、なんとか2足手に入れた。これを買うために知り合い全員の名前を使って抽選に応募したんだ。当選がわかったあと、すぐに翌日のユーロスターのチケットをとって、仲間にパリに受け取りにいってもらった。値段は1000ユーロ(約13万円)だったけど、それぞれ6000ポンド(約90万円)で売れた。

今はOff White×Nikeとか、adidasのYEEZY BOOSTなら何でもかなり高く売れる。Supremeもずっと価値が上がり続けてる。特に人気があるのはNorth Faceとのコラボアイテムとかボックスロゴ入りのもの。クラシックで時代を問わないアイテムだから。僕は商品をしばらく手元に置いて、少し着古した感じが出てから30ポンド(約4500円)くらい上乗せして売ることにしてる。半年間着ていたStone Islandのジャケットは200ポンド(約3万円)で売れた。

Supremeとかハイエンドなストリートウェアブランドが好きでも、プレッシャーの大きい仕事を抱えている大人は、カーナビー・ストリートの店に並ぶ時間なんてないから、代わりに僕が並んで買う。それがニッチ市場というもの」

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4. イザベラ(19歳)チェルトナム出身/Isabella Vrana 運営

「いつも違う場所から服を仕入れるようにしてる。Depopを始めた年はeBayやチャリティショップがメインだったけど、同じ方法で商品を仕入れるDepopユーザーが増えてきたから、別の仕入れ先を探すことにした。今はネットで見つけたイタリアの業者から、イタリアのデザイナーズブランドのヴィンテージアイテムを買い付けてる。2018年はボローニャに住んでいたから、可愛い服が市場で信じられないくらい安く買えた(1着たったの2ユーロ)。みんなと同じ方法で商品を仕入れていたら、誰の目にもとまらない。

大切なのは、自分だけのスタイルを確立すること。私は自分がかわいいと思うものしか売らない。特に多いのはオルセン姉妹みたいなフワッとしたスカート。買うひとが商品を使ったコーディネートを想像しやすいように、ブリトニーとかリジー・マグワイア(訳注:TVドラマ『リジー&Lizzie』の主人公)の名前を出したりもする。

私は同じ商品を大量に買い付けることで売上を伸ばしている。最近見つけたのはミルクメイド風のトップス。2017年には男性用作業服のサイトでカーゴパンツを見つけた。主に扱っているのはヴィンテージアイテムだけど、フォロワーを増やすためには同じアイテムをたくさん仕入れるのが効果的。誰かが着ているのをみたひとが買った場所を訊いて、私のページに来てくれるから。

DepopといっしょにInstagramページを立ち上げたのは約2年前。Instagramのおかげでかなりアクセス数が増えた。ビジネスアカウントだから、写真の閲覧数やコレクションに保存された回数を確認できる。もっと重要なのは、プロフィール欄のDepopページのリンクがクリックされた回数。私の私物だった服のほうが高く売れる傾向があることもわかった。みんな私がInstagramに載せたスタイリングをみているからかも。

Depopにたくさん時間を割いた月の売上は4000ポンド(約60万円)くらい。利益はそのうち約3000ポンド(約45万円)。将来的には自分のデザインを商品化して、小規模なコレクションを始めたい。私の店ではサイズを豊富に取りそろえるつもり。今のファッション業界はまだまだサイズ展開が少ないと思うから」

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5. アクセル(18歳)ブライトン出身/Axelle Dufresne 運営

「私がDepopで販売してるのは、自分でつくった光沢のあるスパンデックスのチューブトップ。カイリー・ジェンナーがサイバー空間の人魚姫だったら、こんな服を着てたかもね。生地はすべて地元の生地店で仕入れる。値段は生地によって違うけど、50cmで5ポンド(約700円)くらい。その日のミシンの調子にもよるけど(新しいのがほしい!)、だいたい1時間で2着はつくれる。私は自分の身体でサイズを測れるから、自分に合わせてつくったあと、お客さんのサイズに合わせて調節する。服を出品するときは、2000年、ゼロ年代、90年代、レトロ、ベイビーガール、ヴィンテージなどのタグをつける。みんながよく検索する単語だから。

大手のファストファッションブランドは、若者が着たい服を全然理解していないと思う。欲しいものが見つからないから、私は店舗では何も買わない。大手のファストファッションブランドには私の体型に合う服がほとんどないから。それで自分で服をつくることにした。あと3年もすれば、Topshopは絶対Depopで大量に売られてるキラキラのセットアップのコピー商品を売り出すと思う。母はすごく喜んでる。私がお小遣いをねだらなくなったから」

This article originally appeared on i-D UK.

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