写真家・鈴木親の写真展「体(たい)と用(ゆう)」がflotsam booksで開催

「データが印画紙の代わりに写真と呼ばれるようになったのはいつからだろうか」。時代により立場が変化した写真に物質の永遠性を見出した鋭い眼差しと軽やかな質感が重なる展示が開催される。

by Noriko Wada; photos by Chikashi Suzuki
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12 April 2022, 6:07am

i-D Japanでも多くのエディトリアル撮影を手がけ、90年代よりフランスの『purple』やイギリスの『DAZED & CONFUSED(現 DAZED)』などの海外雑誌で活動する写真家の鈴木親が、2022年4月15日(金)から4月24日(日)の間、代田橋にあるflotsam booksにて写真展「体(たい)と用(ゆう)」を開催する。エディトリアルとスナップ、ファッションフォトとパーソナルワークの中間にある一瞬を鋭く捉え軽やかに写し出した作品が展示される。

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「データが印画紙の代わりに写真と呼ばれるようになったのはいつからだろうか。 iPhone登場以前のカメラ機能の付いた携帯電話の登場で写真がデータとして頭の上を飛ぶようになったのが始まりだろうか。それ以前は必ず撮影したものは紙と一体になって写真と呼ばれてた。プリントの見本として焼かれたサービスプリントを整理している時にそんなことを考えながら、flotsamの展示を決めた。世界堂やIKEAの安い額装だが、紙の写真として額が付くことで廉価版として扱われたサービスプリントが本来の写真らしくなった。映画の登場からずっと終わったと言われてきた写真だが、立場を変えしぶとく生き残ってこれたのは紙という物質化したことで多少の永遠性を手に入れたからかもしれない。」 鈴木親

晴れた日、東京(2018)」、「わたしの東京(2019)」、「東京の日常の断片(2020)」と、“東京”を題材に個展を続けてきた鈴木。本展示タイトルに用いられた本体とその作用を表す「体用」という言葉は、連歌や和歌において主体的なものを「体」、作用的・属性的なものを「用」と分類して使う。本展は、彼が現在における写真そのものと向き合い、願いにも似た未来が込められているのかもしれない。

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「体(たい)と用(ゆう)」

会期: 2022年4月15日(金)- 4月24日(日) 14:00-20:00 水曜日定休

会場: flotsam books

住所: 東京都杉並区和泉1-10-7 〈新型コロナウイルス感染拡大及び拡散防止対策〉

ご来場の際は、マスクの着用及びご来場時の手指の消毒にご協力をお願いいたします。 会場内混雑の場合は、入店をお待ちいただく場合がございます 

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