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日本のデニムを「世界一」たらしめるもの

日本のデニム愛と、その影でデニムに情熱を傾ける職人たち——世界最高峰と名高い「メイド・イン・ジャパン」デニムが作り出される裏側を追ったドキュメンタリー映画『Weaving Shibusa』が公開された。

by Matthew Whitehouse
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03 August 2016, 6:08am

デニムの世界は、知れば知るほど奥が深い。デニムがアメリカに生まれたものであることは広く知られているが、デニムを突き詰めていけば、そこには必ず日本製デニムの存在感が見えてくる。日本は最高品質のデニムを作る国として「世界一」の評価を得ているのだ。第二次大戦で敗戦した日本には、Levi'sのデニムを身にまとったアメリカ兵たちが流入した。それが日本人とデニムの出会いだった。戦争で多くを失った日本は、敗戦の傷痕から立ち直り、国を再建しようとしていた。1950年代初期にあった画一化社会からの脱却——ジェームズ・ディーンやマーロン・ブランド、若いアメリカ人兵士たちが体現していた自由の理想像——日本の若者たちにとって、ジーンズは「社会で許容される反逆」を象徴するウェアだった。

デニムは日本で一大産業となったわけだが、そこで驚くべきは、日本がいかに急速に、この極めてオリジナルでローカルなデニム産業を築いたかだ。巨大な需要と奇跡の高度経済成長、そして執拗なまでのディテールへのこだわりで数世紀もの歴史を誇るテキスタイル産業の存在が、この「世界一」と名高いセルビッチデニムを生んだ。

『Weaving Shibusa』でデヴィン・レイシャー(Devin Leisher)監督が焦点を当てているのは、そんなデニムを作り出し、そして今もそれを作り続けている職人の姿勢だ。日本各地に点在するなかでも特に重要なデニム製造工場を巡り、完璧な生地を織ることに情熱を傾ける職人たちの話を聞くことで、いかにして世界最高峰のデニムが生み出されたのかが見えてくる。

『Weaving Shibusa』は、8月6日にサンフランシスコのカストロ・シアターでプレミア上映される。予告編映像を是非ともチェックしてみてほしい。映画に関する詳細はこちら

Credits


Text Matthew Whitehouse
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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