クィア・ポルノ映画『I Love You』:ブルック・キャンディとポルノ女優のアサ・アキラ

ブルック・キャンディの新作クィアポルノ映画『I Love You』は、監督曰く「『ホーリー・マウンテン』×『ディープ・スロート』。

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aug 30 2018, 4:00am

「みんな聞いて! Pornhubとのコラボで、夢だったポルノ映画を監督しました!」ミュージシャンのブルック・キャンディがこんなツイートをしたのは8月末だった。「この作品はクィアで、官能的で、グロテスクで、退廃的で、何より奇々怪々…。ポップコーンとワインを用意して、友だちやヤリたい相手といっしょに観るのがおすすめ」。実に説得力あるアドバイスだ。『I Love You』と題された本作では、ひとつの作品のなかにレズビアン、ゲイ、トランスジェンダーのラブシーンが収められている。

上映時間約40分の本作には、超有名ポルノ女優アサ・アキラも出演する。ラプンツェルのような長い髪と宝石をちりばめた乳首をさらけ出し、彼女は宇宙空間をゆったりと踊る。CGのキラキラがアナルから流れ出て、見目麗しいイケメンたちが貝殻から精液を飲む。セックスシーンはときおり差し挟まれる生花の映像や、インスタ的美学に準じた黄色の筆記体字幕で彩られる。

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アートディレクションにi-D御用達のデザイナー、クレア・バローを起用し、ブルックは全ての映像を監督した。ひと目でブルック作品とわかる仕上がりだ。ドリーミーなセットのなかで、ニューヨークのデュオLEYAが手がけ、サウンドデザインをセガ・ボーデガが担当したオリジナル劇伴のハープの音色に合わせてシーンは進む。本作はPornhubの〈Visionaries Director’s Club〉プロジェクトの一環として制作された。過去には、ラッパーのヤング・M.Aが監督した『The Gift』が発表されている。

「ヤバいくらいクィアで、奇妙で、官能的」とブルックは8月中旬、ミッキー・ブランコPUSSY RIOTをフィーチャーした彼女の「My Sex」のMV発表時のインタビューで、当時未公開だった本作について問われ、こう答えた。「Pornhubに企画案を提出するとき、『ホーリー・マウンテン』×『ディープ・スロート』的な作品をつくって、ポルノ界に絶対に必要なひとつの官能性を提案したいと思っていました。私たちはセックスに支配されているけれど、セックスを実際に体験するためのガイドのほとんどが、サンフェルナンド・バレーで、ハンディカムを使って撮影されたチープなゴミにすぎない。私は美しいセットで、カリスマ性と内面美をもつすばらしい俳優を使い、信頼できる美術スタッフ、撮影クルーといっしょに作品を撮りたかったんです。私の作品が、ポルノを超越できればいいですね」

ここではフォトグラファーのサンディ・キムがスター女優アサ・アキラのポートレートを撮影した、現実離れした美しい作品をご覧あれ。

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This article originally appeared on i-D UK.