あの有名写真家がHood by Airのショーに参加

フランク・オーシャンとのコラボで、今やミュージシャンとしても注目されている写真家ヴォルフガング・ティルマンス。今度はなんと、ニューヨーク・ファッションウィークで行われたHood by Airのランウェイに登場した。

by Blair Cannon
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16 September 2016, 10:38am

デザイナーのシェーン・オリバーが手掛けるHood by Airは、何をやっても驚きに満ちていて面白い。2017年春夏のニューヨーク・ファッションウィークでHood by Airがテーマとしたのは「ハンカチーフ」。モデルたちの顔と髪はワセリンでテカり、羽織ったシャツには「Wench(ふしだらな女)」「Hustler(ハスラー)」「Never trust a church girl(教会に通う女の子は信用するな)」などと書かれていた。このショーでヘアメイクを担当したアーティストたちは、今回のモデルにほどこしたヘアメイクのテーマを「誤ってワセリンのなかに頭を突っ込んでしまうようないたずらっ子」と話している。そんな、"何かやらかしてしまいそう"な子供っぽい感覚は、インビテーションにも反映されていた。児童書『ベビーシッターズ・クラブ』の装丁を真似たデザインに"ふしだらな女"を配した。とにかく性を匂わす仕掛けなわけだが、ショー自体のスポンサーがインターネットのポルノサイトPornHubであることからも、ワセリンが示唆するところは明白だろう。

しかし、何よりも大きなサプライズとなったのは、同じくセックスやジェンダーについて包み隠さず表現することで有名なアーティスト、ヴォルフガング・ティルマンスがモデルとしてランウェイを歩いたことだろう。今やテクノ・ミュージシャンとしてもその才能を世に知らしめている彼だが、Hood by Airのショーではブラックのブリーフを履き、上には同じくブラックのオーバーサイズ・ジッパーコートを羽織り、レザーのニーハイブーツを履いて現われたティルマンスは、モデルとしての存在感も格別だった。ランウェイを歩く彼の姿を最前列で見ていた観客には、ナオミ・キャンベル、リック・ロス、ジェイデン・スミス、ウーピー・ゴールドバーグ、ハリ・ネフ、そしてテヤナ・テイラーなど錚々たる面々がいた。

Hood by Airの2017年春夏コレクション『ハンカチーフ』には、他にも、ルビーレッド/ホワイト/ブラックというHood by Airカラーのなかでアートフルに脱構築を試みた服作りや、Fryeによる「前後につま先を配したカウボーイブーツ」など、際立ったデザインが見られた。また、デザイナーのシェーンはPornHubのロゴをタンクトップや下着にプリントし、モデルのひとりはスマホの画面に何やら見入りながらランウェイを歩くなど、完結した世界観を打ち立てていた。

Credits


Text Blair Cannon
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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