Photography Sophie Green

2017年の写真家:ソフィー・グリーン

新たな年の幕開けに、新たな才能が作り出す新たな世界観を——i-Dは今年大きな飛躍を見せるであろう写真家を紹介。

by i-D Staff
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24 January 2017, 6:29am

Photography Sophie Green

ソフィー・グリーン 25歳

育った環境について、そしてあなた自身について教えてください。

ロンドン出身で、現在は地上のパラダイス、ペッカムを拠点にしています。

写真に興味を持ったきっかけは?

学校でのことでした。それまでもクリエイティブな人間ではあったんですが、アート・コースの一貫としてあった写真の授業で写真に出会い、その瞬間からのめり込みました。著名写真家の作品を見て、視界がひらけたように感じました。それからは、目に映るものの周りにはフレームが見えました。いつでも写真を撮っていたい——そんな衝動を感じたとき、「写真家になりたい」と強く感じましたね。

Pedigree Power for Unemployed magazine.

写真というメディアにそこまで惹かれるのはなぜですか?

カメラという至ってシンプルなツールを通して、無限の可能性や出会いが人生を満たしてくれるからです。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションではファッション・フォトグラフィを専攻して、2012年に卒業してからはトム・クレイグ(Tom Craig)やメル・ブレス(Mel Bles)といったカメラマンのアシスタントとして数年間の実地経験を積みました。今もまだ、自分にしか撮れない作品世界を追求している段階です。実際に写真を撮り続けて、そこで失敗を繰り返してでしか、それは学べないものですね。

写真の世界でキャリアを築く上で、学位は必要だと思いますか?

そうとも限らないと思います。目的意識や決意、献身、才能を学ぶのに、学位は関係ありませんからね。写真の世界でキャリアを築くには、それら学位とは関係ない要素こそが必要となるのだと思います。

あなたをインスパイアしてやまないひと、ものとは?

映画に大きな影響を受けます。アンドレア・アーノルド(Andrea Arnold)やパヴェウ・パヴリコフスキ(Pawel Pawlikowski)、デュエイン・ホプキンス(Duane Hopkins)といった映画監督から大きくインスパイアされます。彼らはとても誠実に、美しく物語を奏でるアーティストだと思います。

Pedigree Power for Unemployed magazine.

あなたの世界観を言葉で説明すると?

温かい視線。荒削り。

これまでのキャリアのハイライトは?

写真を通してそれぞれの物語を描き出させてくれるひとにたくさん出会えたことです。それと、大好きな雑誌で私の作品が採用されたこと。個展『Dented Pride』を開催できたことと、またそれが雑誌『LAW Magazine』とCarharttとのコラボレーションで本になり、出版社Ditto Pressからリリースされたことが大きな意味を持つ出来事でした。Dented Prideは今も継続中のプロジェクトで、着手してから数年が経ちますが、個展と本、そしてTシャツのデザインで一区切りの集大成とできる、この満足感は何物にも代えがたい喜びです。

現在取り組んでいるプロジェクトは?

現在は、パーソナルなプロジェクトの他にエディトリアル、それと依頼されたプロジェクトを並行して進めています。詳しく話せればいいんですが、そうもいかないんです!一昨年から進めてきたプロジェクトをようやく形にしてリリースできそうで、楽しみです。

Shepherds Bush: The Heart of British Fashion for 1 Granary magazine.

撮影してみたいひとは?

人知れずひとのために素晴らしいことをやっているひと、まだ世界に知られていないムーブメントやサブカルチャーを撮りたいです。

「素晴らしい作品を撮る」ともっとも尊敬している写真家は?

ハリー・グリエール(Harry Gruyaert)は、ピュアでオリジナルな作品を撮る素晴らしい写真家だとお思います。あのカラー、構図、深み、テクスチャーは、どれだけ見ても見飽きない。アルバート・エルムス(Albert Elms)の作品も大好きです。日常に非日常の瞬間を見出す彼の視線が大好きなんです。

世界でもっとも撮影してみたい場所は?

またインドで写真を撮ってみたいですね。昨年、機会に恵まれて行ってきたんですが、街から沸き立つようなあの雰囲気と溢れるカラーに、ただただ圧倒されました。私がこれまでに訪れた場所の中で、インドはもっとも視覚的に訴えかけてくる刺激の多い場所でした。

Shepherds Bush: The Heart of British Fashion for 1 Granary magazine.

クリエイティブなインスピレーションを得るために行く場所などはありますか?

玄関を出た先。

もっともコラボレーションをしてみたいひとは?

MACK、GOST、Steidl、Hatje Cantz、Kehrer Verlagといった出版社がリリースする本が好きで、今後はプロジェクトを本というフォーマットで完成させていきたいと考えているんですが、それら出版社のようにアーティストの情熱とビジョンをサポートしてくれる出版社とともにものづくりができたら、それほど光栄なことはありません。今後一緒になにかをやれたらと願っている雑誌もいくつかあります。i-Dとかね!一緒にものづくりをしたいスタイリストもいて、オマイマ・セーラム(Omaima Salem)などはそのひとりです。才能溢れるひとがたくさんいる——コラボレーションしたいひとがたくさんいます。

2017年にもっとも期待することは?

新たな物語との出会いです。

Hot & Dusty

新年の抱負は?

力強さの表現を身につけて、辛抱強い人間になること。

センテンスを終わらせてください。「新しい一年、新しい……」

好奇心。

Hot & Dusty

あなたが大切にしている信念とは?

ひとの不完全な部分と感じやすい心、人間のスピリットが持つ力、ひととは違う存在でしかいられない人々への共感、素晴らしい人々への畏敬、ユニークなものへの興味、個性の重視、そしてステレオタイプを拒絶する姿勢です。

未来に向ける希望や夢は?

幸福と感謝の気持ちに満ちたまま進んでいきたい。心の探求を続けていきたい。ひとのため、そして巡り巡って自分のためになるような、ひととの関わりを持っていきたい。そしてそれらと並行して、ひとに何かを訴えかけられるような、オリジナルで美しい写真を撮っていけたら嬉しいです。

Willie Walters for SSAW magazine.

Motorbikes Skip The Green Lights for Man About Town magazine.

Motorbikes Skip The Green Lights for Man About Town magazine.

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Credits


Photographer Sophie Green
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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