A Girl's guide to Tokyo

日本とイギリスのハーフとして生まれ育ったモデル、Amy。インターナショナルスクールを経て、16歳からの2年間をイギリスで過ごした経験を持つ彼女は、都会的でクールなストリートスタイルを軸に、フェミニンなアイテムをミックスした稀有なバランス感覚の持ち主。普通とは少し違う、独自のアイデンティティを築いてきた彼女の目に、“カオス”と表現する東京の街はどのように映っているのだろう。

by Konomi Sasaki
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15 August 2016, 8:55am

東京
「原宿のポップなカルチャーや、渋谷のスケートやグラフィティなどのストリートカルチャー、ハイブランドが立ち並ぶ表参道。こんなにもたくさんのカルチャーがごちゃ混ぜに隣接している街って、ほかにないと思う。私にとって、東京は"カオスな街"という印象」。多様なカルチャーが混在する東京は、カテゴライズできない個性にどこよりも寛容な場所であり、エネルギーに満ちた若者たちにさまざまな選択肢が存在することを教えてくれる場所とも言える。

インディペンデントな本屋
今、東京のインディペンデントなアートシーンが盛んだ。一言にアートシーンといっても、その表現方法はさまざま。アートブックフェアや個人書店の台頭に代表される本やZINEを始め、映像や音楽、ペインティングなど、さまざまな分野で注目すべき才能を見つけることができる。なかでも、Amyが今一番興味を惹かれていると話すのがZINE。「面白いZINEや写真集を多く扱っている『VACANT』はよくチェックする場所のひとつ。作り手それぞれの感性や主張を感じられるのが面白くて。実は昔から編集の仕事に興味があって、最近友達と一緒に作ったZINEが完成したばかり。みんなと一緒っていうこともある意味スタイルなのかもしれないけれど、今回は"自分のスタイルを持て"ということをテーマにした」という。誰でも作ろうと思えば形にできるのがZINEの良いところだ。ゆえに、表現したいという気持ちだけあればいい。東京には例えインディペンデントであっても、さまざまな表現と出会う場所がいくつもある。やりたいことはやるべき街なのだ。「今回はZINEだったけれど、自己表現はこれからも続けていきたい。見てくれた人が何か感じてくれたら嬉しいです」

ヴィンテージ ショップ
Amyが"一番東京らしい"とリコメンドするショップが原宿にある「OTOE」。世界各地からセレクトされたヴィンテージアイテムは、一見ジャンルレスに見えてショップ独自の審美眼によって厳選されたものばかり。「ここにしかないセレクトが好きでよく通っているお店。ヴィンテージのほかにもオリジナルのリメイクもあり、言葉にするのは難しいけれど、ここにしかない世界観がある。内装も独特で洋服から東京らしさを感じられるショップなんです」

街履きスニーカー
「普段から足元はスニーカーが多い」というAmy。コンフォートやエフォートレスがキーワードの時代に、スニーカーはユースの必須アイテムと言えるだろう。「なかでもアディダスは好きなブランドのひとつ。中学生の時にスタンスミスからスタートして、これまでいろいろなモデルを履いてきました。今日履いているNMDは、ストリートにも少しドレッシーなスタイルにも合う。動きやすさを大事にしている、私のスタイルにもピッタリ」。この日、着ていた深いスリットが入ったドレスと赤いカラーリングの相性も抜群、「色があるスニーカーは、ポイントとして使いやすい。思ったより派手な感じに見えないのもいいんですよね」

ホームデート
「人が多いアミューズメントパークや街中に行くより、最近はお家デートが好き。行動派だし海外にも行きたい場所はたくさんあるけど、パートナーとはゆったり過ごすのが好きかもしれないですね」というAmyが、あえて外出するならとお薦めするのが代々木公園。「休みの日は、広い公園でのんびりするのもいいですね。原宿駅からすぐ近くなのに、すごく緑豊かで気持ちいい場所。ゆったりチルするのがすきなんです」。恋人同士に限らず、友達同士でも一定のコミュニティでゆったり行動する若者は多い。溢れるほどの人や情報量に慣れているユースだからこそ、街に紛れることなく自分のペースを保っていけるのかもしれない。


食の選択肢が圧倒的に多い東京で重要なのは、"行きつけのお店"を見つけること。もちろん、さまざまなジャンルでお気に入りを持っている方がベター。食について知ることは、東京という街を楽しむ絶対条件のひとつとも言える。「最近、表参道の梅酒バーにはまっていて。たまたま見つけたお店ですが、とにかく梅酒の種類が豊富。お通しで出るエイヒレも最高で、そこで友達とずっとおしゃべりしてます。可愛げがないですかね(笑)」とAmy。ほかにも、エスニック料理店や、原宿・キャットストリートにある『THE ROASTERY』というコーヒーショップのソフトクリームなど、自分の脚で見つけた行きつけは、まだまだ尽きないという。

ファッション
「イギリスに住んでいた頃、日本にいるときは外国人で、イギリスだとアジア人として捉えられる自分の容姿にフラストレーションを感じ、"私のアイデンティティはどこなの?"って。特に意識していたわけではないけれど、イギリスにいる頃は、向こうに寄せていた感じがあり、化粧も濃かったかも(笑)。今思うと外見でアイデンティティを示そうとしていたのかもしれない」とこれまでの経験をこう話す。18歳の頃には、ストリートスタイルは自分にはまだ着こなせない、と感じていたとか。「最近は、ガーリーなものや花柄の服、ワンピースも着る。自分らしさを認められるようになったのか、自然と自分が心地いいと思うものだけを選択できるようになりました」そんな彼女も、東京で過ごすなかで気づけばストリートとフェミニンがミックスされた、自分らしいスタイルを見つけたようだ。


「以前は友達と外に出て遊んでいたけど、最近は夜になると眠くなっちゃうので、家で本を読んでいることが多いかな。本好きは翻訳家の母の影響かもしれないです。雑食ですが、特にミステリー小説が好きで、今はジェフリン・アーチャーっていう作家の7部作に夢中。5部目を読んでいるところなんだけど、早く次が読みたい! もちろん、街でも何か面白い場所がないかいつも気にしてます」。お酒もタバコも嗜まず、クリーンな生活を送る若者たちが増え、社交の価値観も少しずつ変わってきているように思える。寛容な街で生きる現代のユースにとって、アイデンティティを発揮することに時間は関係ないのだろう。

ここで見つけた未来
「将来はものづくりがしたい。その対象が何かはまだ模索中だけど……。そういう、何か自分がやりたいものを見つけたいっていう今の状態に甘えているんだと思います。まだ探しているところだから、ひとつのことに夢中になれないんだって。ミーハーになるのではなくて、やりたいことを実際にやってみて、そこから見つけていく作業をする時期なのかな」。友達4人で作ったというZINEも、東京で出会った友人たちとの会話がきっかけだった。共感し、共に行動することのできる仲間との出会いはそう多くはないし、たくさんの人と出会うことで、考えることや感じることが必然と増えていく。そうした環境の中で過ごすことの重要性を、彼女は知っている。「今は東京から少し離れた場所に住んでいるから、東京のいい部分を実感できているんだと思います。どちらがいい、という意味ではなくて。ただ、声を上げることの意味や、聞いてもらえる可能性を実感できる東京という環境は、今の私にとってはすごく重要な場所です」

@amywotsit

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Credits


Photography Ko-ta Shouji
Text Konomi Sasaki 
Presented by adidas Originals

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