世界中の女の子が待ち望んでいた学校「School of Doodle」がついに開校!

女の子たちによる女の子たちのためのオンライン・クリエイティブ・コミュニティが誕生した。レッスンの教えは ‘be loud’!

by Lula Ososki
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01 May 2016, 3:50pm

世界中の女の子がこんな学校を待っていた! 長年にわたる準備期間の後、クラウドファンディングで目標額75,000ドルの資金調達を見事に達成し、遂にSchool of Doodleが誕生した。School of Doodleは、10代の女の子たちに発言の場を提供するプラットフォームであり、コミュニティであり、オンラインの学校でもある。発案は、クリエイティブ業界での経験を豊富に持つモリー・ローガン(Molly Logan)によるものだが、Doodleは世界中から集められた10代のエディターやライター、アンバサダーたちによって運営されている。「私にとって、Doodleはチャンスなの」と19歳のアンバサダー、リー・ブロッサム(Rhi Blossom)は明かす。「Doodleは、10代の女の子(女性と自認するひと、自分のフェミニティを自覚しているひと、それからジェンダー的にニュートラルなひとなら誰でも)をサポートするための場所。作品やアイデアを通して、それぞれが感じている苦悩や、そこから克服をした体験を分かち合って理解しあうための、クリエイティブな聖域とも言えるわ。安全にそれができる珍しい空間。それがこのオンライン・プラットフォームなの」

School of Doodleはまた、キム・ゴードンやオノヨーコ、ジョン・バルデッサリ、マリーナ・アブラモヴィッチ、Rodarteの2人、プッシー・ライオットなど、多くの著名アーティストやデザイナー、ミュージシャンたちからのサポートも得ている。そして、彼女ら自身がレッスンも受け持つという。名前にはDoodle(いたずら書き)とあるものの、授業の内容は単なる「ポートレートの描き方」に留まるものではない。既成概念にとらわれないことをキーとして、個々がまだ未開発のスキルを習得していくとともに、実践的なスキルも探っていくことを目的としている。フォトグラファーのキャス・バード(Cass Bird)は、フィルムカメラの使い方の代わりに、"撮影がいかに、学校への初登校に似て緊張するか"をレクチャー。ジーサティスファクションは、どうすればクリエイティブなパートナー関係を築くことができるかについて語り、サミラ・ワイリーは、なぜ「バカバカしいことは素晴らしいか」について説明するという。

Doodleはまた、参加者同士がつながり、オリジナルのコンテンツを発表しあえる空間にもなるという。プロフィールのページは、キラキラ版Facebook/Tumblrといったデザインになっている。この環境で、女の子たちは「うるさいほどに自分自身」になれるのだ。主張を持てば"威張っている"とされ、周囲の注意を引くことは"やってはいけないこと"と教えられるこの世の中にあって、ありのままの自分になることを後押ししてくれる場は希少だ。さらに、参加者には魅力的な特典も用意されている。"よくできました"のシールなどではなく、ポイントが与えられるのだ。受講するともらえるこのポイントを貯めると、世界的なアーティストの個人授業を受けたり、映画の撮影現場を見学することができるという。

学術、エンターテインメント、デザインなど多岐にわたる分野の専門家が講演をしてアイデアをプレゼンテーションするTEDが、講演の模様を無料でネット配信するTED Talks。イギリスの作家であり、美術教育のインターナショナル・アドバイザーでもあるケン・ロビンソンは、このTED Talksで、アートの重要性と、現在の教育システムの欠陥について繰り返し語っている。彼は、著書『才能を引き出すエレメントの法則』の中で、「直面している課題を考えると、教育に必要なのは改善ではなく抜本的な転換なのだ。この転換の鍵を握るのは、教育を画一化することではなく、子供ごとに教育を変えていくこと。それぞれが持つひとつひとつの才能を発見することを目標に、彼らが学びたいと思う環境、真の情熱を見つけやすい環境に、彼らを置いてあげることなのだ」と書いている。School of Doodlesなら、このギャップを埋めることができそうだ。

しばらくは既存の教育システムのサポートとして機能するにとどまるだろうが、これは未来の教育のあり方なのだ。School of Doodleは、単に将来の仕事につながるツールを提供するプラットフォームとしてだけではなく、参加者がお互いに訊き、助言をし、支え、創造し、そしてそれぞれがもつ可能性を試すことができるコミュニティなのだ。

School of Doodle

Credits


Text Lula Ososki
Translation Shinsuke Kuriyama at WORDSBERG Inc.

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