Hiroshi Manaka

リナ・サワヤマ、自身の呼びかけで英国アワードの受賞資格が改正されたことを明かす

リナ・サワヤマがSNS上で自身の働きかけにより、英国アワードの受賞資格が変更されたことを明らかに。昨年、マーキュリー賞を国籍問題のため逃してしまった彼女は#SAWAYAMAISBRITISHキャンペーンに参加してくれたファンに感謝を述べる。

by Kazuki Chito
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02 March 2021, 5:23am

 Hiroshi Manaka

イギリス在住のアーティスト、リナ・サワヤマは2月24日、ツイッター上で自身の呼びかけにより、英国アワードにおいて受賞に必要な資格が変更されたことをファンに伝えた。このアクションは彼女が昨年リリースしたアルバム、Sawayamaはミレニアル・ポップとR&B、そしてニューメタル的要素がブレンドした昨年最も評価の高いアルバムの一つであったにも関わらず、彼女の国籍上の理由から英国アワードの受賞資格を与えられなかったことが発端となっている。

 Sawayamaはマーキュリー・プライズなどの英国アワードを受賞するレベルの作品であったにもかかわらず、そのアルバム名が授賞式で呼ばれることはなかった。彼女はイギリスの永住権を持つ、日本国籍保持者である。日本国は二重国籍を許していないため、彼女はイギリス国籍は保持していない。マーキュリー・プライズの受賞資格として「イギリス国籍を保持していなければならない」という条件があったため、彼女は去年のマーキュリー・プライズを逃してしまったのである。

彼女はVICEのインタビューで「ただ、ショックだった。<中略>イギリスの文化に溶け込み、一部となった私たちのような移民が受賞資格を得ることが出来ないというのは『外部者』として扱われているように感じます。」と受賞を逃した当時の思いを振り返る。このインタビューの公開直後に作成さた#SAWAYAMAISBRITISH(サワヤマはイギリス人だ)という彼女を擁護するハッシュタグは大流行し、大きなキャンペーンとなった。

そして彼女は英国アワードの運営を行うBPI(英国レコード産業)との対談を重ね、受賞資格の変更を説得し、ルール改正へと協会を導いた。彼女はツイッター上で以下のように述べている。

「英国レコード産業協会(BPI)と話し合いを重ね、ブリット・アワードやマーキュリー・プライズにおける受賞資格を変更すると決めてくれたニュースみんなに伝えることができてとても嬉しく思います」、「みなさんの声がこれを実現させたと思います。イギリスに住んで26年目になりますが、次世代のアーティストのためにこのようなシステムの変更を行うことができたことを誇りに思います。これからはイギリスの音楽の素晴らしさにおいて多様な定義がなされるでしょう。最後に一つ述べさせてもらいます。サワヤマはイギリス人なのです。」

改正された新ルールにおいて、受賞資格を得るためには以下のどれか一つの条件を満たす必要がある。

  1. イギリス生まれであること。
  1. イギリスのパスポートを持っていること。(複数国のパスポートを持っていても良い)
  2. イギリスに5年以上住んでいること。

 このルール改正はイギリスに住む移民のアーティストたちの活動の幅を広げ、彼らが持つ可能性をより大きなものとしたアクションであったと思う。多くの移民アーティストたちが彼女の行動によって励まされ、インスピレーションを受けただろうし、彼女の力強いステートメント

“SAWAYAMAISBRITISH”(サワヤマはイギリス人である)はイギリスの全移民に希望と感動を与えたと思う。i-D Japanは彼女が起こした素晴らしき変革に心から祝福を送り、セレブレイトしたい。

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