マチュー・ブレイジーによる初のBOTTEGA VENETAコレクションが開催

メゾンを一変させたダニエル・リーの後任として、BOTTEGA VENETAのクリエイティブ・ディレクターに就任したパリ出身デザイナー、マチュー・ブレイジーによるデビューコレクションが開催された。ブリュッセルのラ・カンブルを卒業後、BALENCIAGAやMaison Margiela、Cèline、Calvin Kleinなどで経験を積み、BOTTEGA VENETAで長年リーとクリエーションをともにしたブレイジー。ショーを終えた彼はi-Dに「いまがその時だと感じるし、十分な自信がある」と語った。

コレクションノートには、彼の言葉が綴られている。
「ボッテガ・ヴェネタは実用性を兼ね備えたレザーグッズを中心に取り扱っています。 バッグはどこに行くときも共にあるという考えに基づいています。タイムレスなファッションさえも超越したスタイルであり、これは静かな力の一部です」マチュー・ブレイジー

作り手と着用者が模索する、服の動きや感情を含んだストーリーは、見るよりも感じる「静かな力」というパーソナルな喜びに繋がっている。コレクションは、デニムと白のタンクトップに、レザーをハンドメイドで編み上げたバッグを肩にかけた官能的な女性、「恋人のビジネスシャツ」にサイハイブーツを合わせた少女、ウンベルト・ボッチョーニの彫刻『空間における連続性の唯一の形態』がインスピレーションにされたシルエットの男性と女性。ブレイジーは、どのように動き、暮らし、物語をつくるのかを着用者が決定することと感情を喚起させることを、“静かな力”に込めた。

